ホーム > mixiユーザー(id:14924440) > mixiユーザーの日記一覧 > 「自立」を「孤独」に繋げないために

mixiユーザー(id:14924440)

2019年05月31日14:30

43 view

「自立」を「孤独」に繋げないために

「孤独な群集」という言葉を習ったのは高校だったと思う。老人ホームに居ながら自分で炊飯も、清掃もしていた男性。「自立」していた男性の「孤独死」に、この言葉を思い出したのは、間違った想像だろうか。

「自立」すれば「孤独」になる。当然のようでありつつ、矛盾しているようにも思えるのは、もしかしたら、この時代に一緒に生きる意味や暮らし方が、昔のそれと変わってきているという警告かも知れない。

短い記事から、ホームの様子を詳しく知ることは無理だが、「入居者は約100人で、うち介護が必要な人は約70人という。スタッフは清掃や調理を除いて約60人」という環境自体に大きな不備があったようには思えない。ただ「定期的に部屋を訪れるなどの対応はとっていなかった」のはスタッフの大きな落ち度となるだろう。しかし、一方で、ホーム内で護保険サービスを使わず「自立」していた男性とスタッフはどういう関係だったのだろうという点は気にかかる。

「子どもの世話になりたくない」親が増え、「親の世話ができない」子どもも増え、介護施設の重要性は高まる一方の現状で、「誰の世話にもならずにすむなら、それが一番」と考える人は多いように思う。

勝手な想像ではあるが、それが今回の「孤独死」に繋がってしまったのではないだろうか。男性は「自分は大丈夫。」、スタッフは「あの人なら大丈夫。」という関係がいいのだと錯覚し、その隙間に「孤独死」が潜んでいたのではないだろうか。

「男性は今月4日、面会した家族に体調不良を訴え、施設側も把握していた。」にもかかわらず、数日後「元気そうな様子の男性を施設のロビーで見かけた」ことで安心するスタッフ、そこで体調不良を言い出せずに居た男性に、それを思うのだ。

お互いの善意ある遠慮が孤独死につながる要因となるなら、私たちは「誰の世話にもならずにすむなら、それが一番」という考えを改めるべきだろう。集団が集団として機能するためには「誰の世話にもならずにすむなら、少しは人の世話をする」「誰の世話にもならずにすんでも、少しは人の世話になる」とするのが丁度いいのかもしれない。自立が孤独や孤立に繋がってしまわないようにするために。

自立している人に「大丈夫?」と心配して見に行けば、その人も「大丈夫だ!心配しなくていい!」と返したくなるだろう。そんな毎日の中で、心配したり、されたりを減らしてしまうこともあるかも知れない。しかし、そこに孤独、孤立、孤独死への落とし穴があるのなら、自立している人には、さらなる次のことを視野に入れてもらっていいのでは。「大丈夫だって!」と返されたら「だったら、これをお願いしても良いかしら?」みたいな…。「自立しているならそれでいい」ではなく、「自立しているなら、他者と繋げる、繋がる」ことを考えてみてはどうだろう。そうすれば、自立が孤独や孤立に繋がらずにすむのではないだろうか。

「人と繋がっていなければ集団とはいえない。」のと同じく「人と繋がっていなければ自立とは言えない。」一緒に暮らす意味とは、スタイルとは、そういうものなのかもしれない。人は誰かを支え、誰かに支えられてはじめて、人でいられるのだと思う。「誰の世話にもならずにいることは、人間らしさの喪失」そんな気がするのである。

------------------------------------
老人ホームの居室で「孤独死」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5642936
(以下記事)
 兵庫県明石市の介護付き有料老人ホームの居室で、入居者の90代男性が死亡から約2週間後に発見されたことが市などへの取材で明らかになった。男性は体調不良を訴えていたが、施設側は居室訪問などをしていなかった。市は「孤独死」の経緯や発見が遅れた理由などを詳しく調べる。

 市やホームの運営会社によると、今月22日午前、男性が個室で倒れているのを、様子を見に行った職員が発見した。医師の検案で今月10日ごろに亡くなったと推定されたという。

 男性は妻と約20年前にホームに入居。妻が約10年前に亡くなった後は、1人で暮らしていた。ホームにはヘルパーやスタッフが常駐するが、男性は介護の必要がない「自立」で、介護保険サービスを使っていなかった。施設のレストランではなく、自らの部屋で調理して食事を取り、室内の清掃サービス(週1回)も受けていなかったという。

 一方、男性は今月4日、面会した家族に体調不良を訴え、施設側も把握していた。ただ、数日後に職員が元気そうな様子の男性を施設のロビーで見かけたため、定期的に部屋を訪れるなどの対応はとっていなかったという。

 市は家族から連絡を受けて、施設から事情を聴取。ホームの運営体制やマニュアルに問題がなかったかを調べている。施設の担当者は「すぐに発見できず反省している。ご家族に申し訳ない」とコメントした。

 施設によると、ホームの入居一時金は約2000万円。入居者は約100人で、うち介護が必要な人は約70人という。スタッフは清掃や調理を除いて約60人。【浜本年弘、黒詰拓也】
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを投稿する