この子の七つのお祝いに令和編

前回の日記が１１日で今日は１７日であり六日も穴を開けてしまった。これが本当の文筆業であればほぼ終わりであるが、ただの日記のこちらにはお構いなしである。ただここのとこ夏の暑さとチビたちの夏休み対応による睡眠負債で疲労が蓄積していたのは確かであろう。二昨日より晩夏の長雨による低温で身体が休まりああ助かったという感じである。
その一昨日であるが、こいつのために一日を費やした。



愛娘にして暴れん坊将軍かつ暴君の次女ともみである。歳末に７歳の誕生日を迎えるにあたり、秋の七五三向けの撮影を大雨がじゃばじゃば降る終戦記念日に断行した。場所は県央にあるこちらである。



子ども写真館のガリバーのスタジオアリスだ。今日の日を数か月前から予約しており、世は新型コロナウィルスの変異株が猛威を奮い緊急事態下にあるもののいちいち自粛なんぞしていられるかということで撮影を行なった。ちょうど長女のめぐちゃんも半分成人の１０歳なので彼女の撮影もした。



朝１０時の開店に入店し着替えをしてから撮影に臨んだ。チビたちがおのおのドレスを二着うち一着がディズニーキャラでありめぐみはラプンツェルともみはエルサで登場してきてかわいかった。
七五三のともみは従姉ふたりとめぐみが代々着てきた青い和装をして登場しており、着替えだけでもけっこうな時間を要した。家族写真も含めてすべての撮影を終えたのがお昼を過ぎた１２時４５分だった。二時間半以上を要したことになる。その間ずっと背広を強いられた僕はやはり窮屈で汗だくと難儀した。

常々思うがスタジオのおねえさんおばさんたちのチビたちをあやしながらの撮影の手際の良さには感嘆させられた。子どもごころをつかむのが実に巧みである。まあそれが結局は高額な写真代に還元されるということである。



それにしても彼女たちスタッフが着るシャツはなぜか皆さんパツンパツンであり、僕らの撮影を担当したおばさんたちふたりともたいへんな巨乳爆乳のため、お乳の盛り上がりが半端でなくすごかった。それを眺めながらああもしこのおばさんたちにパイズリでもされた日にはきっとおそらく３０秒ももたないなあと思わされた。

それはさておき同行した義父母たちであるが、こいつらがひどかった。

　

前日に家内実家に入りその日は撮影の下打ち合わせがあり義母がしゃしゃり出てきたものであるし、当日のともみの和装の着つけを義母が担当するのでまあ彼女たちの同行は必須ではあるものの、やはりこいつらあれこれやらかしてくれた。
まずはこいつだ。



現場での撮影管理は厳格であるので同行家族の静止画撮影は厳禁であり、お店の許可のあるシーンのみ動画撮影がＯＫとなる。にもかかわらずそのあたりのことをぼんやりとしか理解していなかった義父は途中禁断の静止画撮影を自慢の一眼レフでバシャバシャと撮影し始めたのでお店のひとからやんわいながら厳しく注意されて僕らも赤っ恥となった。

そしてこいつであるが、動画撮影に疲れると手近にあったなんとお子様用の撮影用いすにどっかと座り込んでしまい椅子が悲鳴をあげてしまいこれも店員に注意を受けた。
その他撮影に夢中になったがためにとなりのスタジオで撮影の様子を見ていたよそのご家族におのがやたらデカい図体をぶつけてしまっておりこちらもご迷惑をおかけした。もうザッパマン撮影いいからおまえ端でじっとしていてくれ！と言いたかった。
そしてこいつもだ。



元来メカオンチでいままでのカメラ撮影で阻喪を重ねてきた義母であるが、彼女が担当した自家用のコンパクトデジカメでの動画撮影をまるまる失敗しており撮り損ねていた。それに気づいた義母はこのカメラがわるいあたしは悪くないと相変わらずメカに八つ当たりしており暗澹たる気分にさせられた。義父の一眼レフで動画はバッチリ撮れていたのでまあ問題はなかった。

長い時間をかけた撮影が終わったところでそれは単なる序章でありそこからがたいへんだった。こいつらのおかげである。

　

家内と義母である。１３０枚ほど撮影してもらった画像を選定して買い取りする写真を決めて支払いをするのであるが、このふたりのいつものとおりで選ぶのに優柔不断の権化であるため、なんと二時間も費やして絞り込めた枚数は９０枚にも及んだ。たった数十枚をはじくだけで二時間も費やしておりバカかと思った。チビたちは待ちきれず早く帰ろうと言うしザッパマンは腹減ったを連呼するのでこいつらをあやすのに僕たいへんだった。



昼飯が遅くなるくらいで泣くなよ義父(-_-;)。結局９０枚からの絞り込みをできない愚図な家内の仕儀により、それらをエイヤッ！と注文することとなった。写真一枚特にディズニーキャラのそれは肖像権がはたらくのであろうか高額なため、写真代でのべ２０万円もかかったと家内がさんざん待たされて苛立っていた僕に小声で伝えてきたのでめまいがしてきた。

まあ家内は宝石買ってお洋服買ってなどふだんからちっとも言わない吝嗇をよしとする女であることは重々承知であり、いざ写真にだけは散財をいとわないのも知っているので黙認というか好きにしてくれとしてやった。２０万円は家内の数年分の道楽なのであり、考えようによっては大した出費でもないと言えよう。

退店した時には午後３時を回っていた。コロナ禍であり外食に勇気を要するものの皆くたびれ果てていたのでいつも行く回転ずし屋に行き昼食を摂った。チビたちが店内設置のガチャガチャを所望したのでやらせてやった。智美が欲しがってやったガチャガチャがこちら。



鬼滅の刃のキャラフィギュアで一個４００円もした。まあ撮影で窮屈な思いを耐えていたのでご褒美である。めぐみのコンパクトのおもちゃも３００円して僕が散財した。
とまあそんな一日であった。契約した写真の一部がデータでスマホにリリースされていたが、どれもかわいく写っていて心和んだ。がんばってよかった。

とまあそんな一日であった。９０枚の出来上がりは二週間後でこちらも楽しみである。みなさんお疲れさまでした。