音にも聞け目にも見よ２０２１

今朝の紙面一面からこちらである。



総務省官僚ナンバー２だかのおっさんも一連の接待疑惑でもって更迭とあり職を追われていた。せっかく築いたキャリアもこれでパーになるのであろうか１０万円ちょっとの接待でもってこうなるのであるからして外野からみればちょっとバカバカしい。

なれど高級官僚の身だ。かような公私混同が自身の命取りになるくらいの自覚がなかったのであろうか。なかったんだね。先日の記事では財務省や経済産業省の現役職員から総務省の体たらくが嘆かれていた。これは組織ごと粛清する必要がありそうで、これがその序章なのかもしれません。まあ仕方ないでしょう(-_-;)。

昨日の３月８日は国際女性デーとあった。そのせいであろう昨日の愛読Ａ日新聞ではジェンダーに関する記事が満載であった。その中でも一面にブチ抜きのこの広告が目を惹いた。

　

ライフクリエイトという会社の企業広告である。ここは創業１３年の新しい会社であり、社員５００名の９９．９％が女性とある。その会社が声を高らかにして「選択的夫婦別姓に賛成」とあり、おお勇気あるなあとちょっと称賛したい気分である。いやよくやったと思う。

ここ最近は本当にジェンダーに関する記事が多発されている。まああの森発言のおかげであろう。昨日の読者の「声」欄でも男女格差や夫婦別姓について語られていたし、別面では女子高生と上野千鶴子先生との対話がなされていて興味深かった。

僕であるがここ最近になって夫婦別姓についてようやく少しは理解しつつあるようになった。ほんとにようやくであり僕も男性特有の悪しき鈍感力に支配されていたということである。

過日やはり「声」欄で知ったのであるが、女性が結婚して夫の姓に改姓するとなると、戸籍やら住民票やら運転免許証やら保険証やらクレジットカードやら改姓についての手続きがやたらと多く、これが会社現職となると社内での手続きだけでも数十となりたいへん煩雑で面倒くさいとあった。そうなのかと僕そう言われるまでまったく気がつかなかった。この女性のご苦労に頭が下がった。

そも籍を夫の姓に入れるというのは日本古来の士族や豪農などを支配する家父長制度の名残りといって間違いあるまい。個人よりも家の存続が大切にされていた日本の文化である。いまだに家名を一大事にしている家もまだまだ多いことと思う。

だがどうだ。婚姻によって女性側が改姓するということは、女性側の苗字が欠落することをも意味する。そうまでして男性側の姓が保たれるというのもいかがなものであろうかとようやく僕も疑問を抱くようになってきた。

このことについて例えば女性側の姓が珍しいものである場合など特にそうだ。その一族が部分的ながら衰退することも意味しはしないかとまで心配になる。
まあ理由はそれだけではないが、そういう観点からも苗字の在り方も男女平等であるべきではないかと思うのだ。

最近になりよそのＳＮＳであの「Ｆ」であるが、あれの便利さについて思った。高校時代の友人たちであるが、その氏名がきちんと正しいもので登録されてさえいれば数十年の時を経て彼らと「再会」できるのでありこれは便利である。

なれど女性が結婚により改姓されてしまうとその再会の機会が激減してしまう。このケースに至ってみても改姓はデメリットといえよう。
そんなこんなんでかなり偏執しているが、僕はこれらの観点からみてもやはり改姓はいまの世の中にマッチしていないかもと思い。当人たちが望むのであれば夫婦別姓でもいいと思う。

そしてわが家についてだ。つい昨夜であるが家内に訊いてみた。弟一家のいる彼女であるが、もし君が一人っ子だったとしたら僕は婿養子に入るようになったか？と。答えは「おそらくノー」であった。彼女両親ももしその立場であっても婿入りを強要するようなことはないであろうとのことであり、家内もそのつもりはなかったと思うとあった。

そうあれこれ考えると結婚時にけっこう家内には気づかぬうちにあれこれ甘えていたなあと実に１７年も経ってからいろいろ思い反省した。
選択的夫婦別姓。法律が改正される日は来ますでしょうか。僕はそうなる日が来ていいと思います。

昨日夕飯などの支度をしつつこれを観た。

　

ＢＳ１２で放送されていたのを録画したアニメ映画「オネアミスの翼〜王立宇宙軍」である。僕じつはこれＤＶＤで所有しておりもうかれこれ百回は観ている。なれどテレビ放映はたいへん珍しいので嬉しくなり録画したのである。ほぼノーカットで放映されていて嬉しかった。１９８７年の作品でありながら、いま観ても古びておらずやはり隠れた名作である。当時まだ２６歳であった山賀博之さん。あなたはやはり偉かったです。