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2021年03月03日06:43

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口さがない身の性(さが)なれば

昨日の徹子の部屋はトシちゃんこと田原俊彦さんだった。

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もう御年還暦と聞いて仰天した。スタジオでは足を頭上より高くに振り上げており、あのダンスパフォーは今なお健在でありすごいと思った。
身体のメンテは入念なストレッチに特化しており筋トレはいっさいやらないとおっしゃっていた。筋トレして妙に筋肉がついてしまうとキレキレダンスがかえって踊りにくくなるそうなのだ。

徹子さんとのトークは軽妙であり、対話中に「そうですね」や「あの〜」は一切なく、実はこの人実効知能の高い人なのだと改めて感心した。徹子さんを「黒柳さん」と苗字で呼んでいたのも印象的であった。還暦の星。ますますのご活躍を♡。

昨日近所の酒屋に買い物に行った帰り、雨中強風のさなかなんと子犬を散歩に連れ出している奥方に出会った。。犬種は最近ではあまり見かけないポメラニアンであろうか白毛がふさふさしていた。その犬である。道行きを中断して路上で排便をし始めたのであった。肛門からみにゅんとう〇こを出しており、ああやはり犬には排泄のひと仕事もあるからしてお散歩はやはり大事であるなと思いつつ飼い主もたいへんだと思った。

そして思い出した。もう15年以上前になる僕が会社員時代最後の一年で片道2時間以上かけて通勤した江東の物流センター勤務時代でのことだ。
上司に通称ナベさんという課長がおり、この人定年を過ぎて嘱託で働いていた。仕事のできる人でありなおかつ芝浦育ちの江戸っ子気質でもってサッパリとした性格だったので職場の男衆から慕われる存在であった。風貌はバカボンパパに似ていて愛敬もあるひとだった。

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本社管理部門から左遷されてのこのこやってきた僕を気にかけてくれて時おり退社後に飲みに誘ってくれた。その日もそうだったので退社後駅前までの帰路を二人で歩いていた。帰途の近辺は周囲に民家もなくたいがいが物流センターが林立する僻地でありながら、なぜかこれまた子犬を連れている女性が犬を散歩させていた。そして僕が昨日遭遇したのと同じように子犬が立ち止まりおそらく日課であろうう〇このオツトメを始めたのであった。

それを間近で見ていたナベさんが地声の大声でいきなりこう言い出したのであった。

「あ〜あ。汚ねえなあ。犬ッコロがう〇こひり出してるよ。よくまあ公衆の面前で臆面もなくう〇こをするよなあ。これだからイヤなんだよ畜生は!」。

おいおいおいおいおい(-_-;)。ナベさんそんなこと聞えよがしに言うなよな!聞こえたらケンカ売られるかもしれないじゃないか!ってよか絶対聞こえてるって!
それにその発言は全国の愛犬家含めた動物愛好家を敵に回すことになるよ(-_-;)。
と、僕が心配していると案の定犬連れのご婦人はこちらをにらみ返しつつあっちの方ヘスタスタと行ってしまったのであった。あれは間違いなく聞こえていたと思う。

飼い主と犬が去った後にナベさんはこうも続けたのであった。

「今の犬ッコロ、あんまり旨そうじゃなかったなあ」。

おいおいおいおい!あんた犬食ったことあんのか?Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン。こええなナベさんと思わされたものだった。
同じような発言をした男性をもうひとり知っている。第二次独身時代に入り浸った居酒屋の主人でホーチミンに似たマスターのすぐ下の弟のケンさんだ。彼もちょっとだけベトナムの英雄に似ていた。

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その夜ケンさんと一緒に飲んでいて河岸を変えようということになり店出て夜道を歩いていると、これまた夜の犬の散歩をしていたこれまたご婦人とすれ違った。小さめに柴犬だった。ケンさんはその犬を眺めつつこう言い出した。

「お〜♡。あの犬、旨そう〜♡」。

僕よりふた世代前の人たちってけっこう犬を食ってんのかなあといぶかしく思った。
話はナベさんに戻りやはり帰路を道中した時のことだ。僕らの前を推定23歳の若き女性がやはり駅を目指してであろうか歩いていた。その女性はちょっと短躯な体型であり手足が短めだった。その女性を指さしてナベさんはまたも聞えよがしの大声でこう言うのであった。

「おいヨシ〇!見てろよあの女!脚みじけえなあ。手も短いぞ!まるで『土偶』だなあ!」。

おいおいおいおいおい(-_-;)。だから聞こえちゃうってその大声!それにいくらなんでも若いみそらの女の子をつかまえて『土偶』はないでしょ!あんまりでしょうが!
と僕がそれとなく言いすぎですよと言うもののナベさんまったく意に介さない様子でようし今日は一杯目は青りんごサワーにしようとかほざいておりもはやこの人につける薬はないなあと思わされたものだった。

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そんなことを思い出した昨日であった。
NHKの土曜ドラマで全4話完結の「6畳間のピアノマン」を観終えた。心揺さぶられた。

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ブラック企業での過酷労務に潰されて挙句過労により事故死してしまった若き男性には動画サイトで「6畳間のピアノマン」という別の陽気な顔と人生があった。
彼を取り巻く人々に会社同僚、父親、ブラック上司、そして道すがらのシンガー志す女子高生の人生が交錯するヒューマンドラマであった。

「人生は他者との関連事業である」の言葉を思い出した。僕もひとりではない。家族もいればまだまだ誰かがいるのです。
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