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2020年09月22日06:33

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沃野の娘

今朝の新聞に入っていたデカい広告チラシはジャパネットのもので、こうであった。

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電動マッサージチェアーが本日限りでドドン!と10万円値引きの198千円あたりとあった。インパクトのある広告である。
このチェアーのメーカーをFUJIIRYOKIとしてありこれには思い出がある。僕が会社支店勤務の営業員時代にこのメーカーの商品を拡販したことがあるのだ。

当時はフジ医療器という名の会社であり、売ったのは首と足裏限定でマッサージをするローラー器械で、リフレッシュローラーという名の代物だった。定価で7万円くらいするものを3割引だかで客に押し売りの営業に出向き、一日で20台くらい売り上げしてその日は頑張ったものだった。

なれど会社の主要品目はあくまで電材だったのでこれは明らかにイロモノであった。20台売って帰社した僕に上司が僕に浴びせた言葉はこうだった。

「ヨシ〇くんは変なもの売ってくるのじょうずだねえ」。

おいおいおいおいおい(-_-;)。だったらなんでそんな変なもの俺に売らせようとすんのよ(-_-;)。っていうかそんなもん客に売りつけて後で僕だいじょうぶなのか?
結果から言うとあのテの商品は客の得意先の工事業者がいわゆる伝票での経費落としに利用するのに最適だったためクレームは一切なかったのでホッとした。まあ思い出である。

次女ともみに最近保育園以外でのおともだちができ、近所の公園で知り合ったというNちゃんという女の子である。ともみより一学年年下の今年5歳になった女の子ながら体格がよくふくよかで明るい活発な子である。昨日もともみはこのNちゃんと午後から半日かけて一緒にゆっくりたっぷりと遊んだ。

僕はともみの引率そしてNちゃんにもお母さんが付き添った。このお母さんもちょっと大柄でグラマラスでしかもかなりの美人であり、ああすてきなお母さんだなあと僕は時折呆けて彼女を眺めつつそこはそれ親睦の一環として時おりお話をした。

聞けばこの町に越してまだ4年と日が浅いのを知り、はてご出身はどちらと訊くと僕が婚前に8年間暮らしていたあの飲んだくれの街の隣町のT町とありほほうと思った。
そうしてお互い小出しで話しあううちになんと彼女のお父上と僕がかつてその町の行きつけの居酒屋で知り合い、僕がひとかたならぬたいへんお世話になったそのお父上の彼女がお嬢さんであることが分かり驚愕した。ちなみにお父上は71歳の若さで3年前に他界なさっている。

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お父上をSさんといい、僕が当時まだ30歳の時にSさんのお嬢さんはまだ女子高生であった。名をY子ちゃんという。いま僕の娘がいっしょに遊ぶ女の子のお母さんがあの当時若くてはつらつとしてなおかつ美貌であったY子ちゃんその人だとはまさか思わなかった。

彼女は僕のことを覚えてはおらず当然である。なので僕がいかようにSさんからひとかたならぬお世話になったかの経緯と、居酒屋でのおつきあい含めた交流の思い出話を語ると、いまは亡きお父上のすばらしきお人柄をしのぶこととなりY子ちゃんはいたく感激してくれたのであった。

当時T町には僕が勝手に銘打ったT町三大美人というのがおり、ひとりが僕が通った居酒屋のママの愛息で板前だったTくんの新婚妻のS代ちゃんで石野陽子に似た美人だった。もひとりは僕が住まっていたアパートの近所にあったスナックのママのひとり娘のH世ちゃんであり米倉涼子に雰囲気の似た大人の香りがする美人であった。

そしてもうひとりが当時女子高生であったSさんのご令嬢のY子ちゃんだ。彼女をひと目見てああ彼女もかつての僕の学生時代の級友だったYちゃん同様美人の座標軸に入る美人であるなあと感嘆させられたものだった。

そのY子ちゃんとのまさかのおよそ四半世紀ぶりの再会であり僕はたいへん嬉しく喜びなおかつ鼻の下を伸ばした。このことを家内に伝えたところ、よかったね。変態おやじであることがバレないように気をつけてね♡と言われてしまった。
おいおいおい(-_-;)。あんたの亭主だぞこの変態おやじは(-_-;)。

ともあれそんな昨日であった。まさかこの人とまたも!というような劇的な再会を果たしたのは僕のもう短くもない人生で初めての体験であった。
Y子ちゃんがいましあわせかは愛娘のNちゃんの元気でしあわせそうな表情でわかった。それも嬉しく思った。

ほんと。人生長く生きているとこういういいこともあるのだと思った昨日でありました。一曲。



ひそかに観ていたドラマが5話目で最終回を迎え、観終えた。

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三田佳子さんが78歳の老婆で主役を張った「すぐ死ぬんだから」というちょっとぎょっとするタイトルのドラマである。脚本が内館牧子さんなので刮目して観た。
78歳の女性の夫が急死してのち、彼の遺言で彼には愛人と隠し子がいたことが判明し、驚いた彼女がとった行動は…という筋書きはシンプルなドラマである。

なれどそこは内館さんの手にかかると、ドラマの進行は静謐ながら登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれており実に見ごたえのある一級の作品と仕上がっており見事であった。人はそして人の心は一筋縄ではいかない。そして人は致死率100%でみなすべからく死に至る。どうせ死ぬなら生きてる間は見苦しいほど美しく!内館先生はそうおっしゃりたかったのではなかろうか。実にすてきなドラマでありました♡。

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