シナリオ人生

今朝の紙面一面と社会面を開いて驚いた。

　

家族で休みであった昨日はテレビのチャンネルをチビたちに終日奪われてしまっていたため、列島豪雨によるこの被害のことをまるで知らなかった。
熊本といえば数年前には大地震で大きな被害をこうむった所でありああまたもかと思わされまこと気の毒である。災害募金が立ち上がったら幾ばくかでも応援金を用意したい。

つい先日にあの「岸辺のアルバム」の話をしたばかりでのまたもの水害である。自然の猛威の前では相変わらず人間はちっぽけだ。どうかちっぽけのままではなく復興が遂げられることを祈るとしよう。

そして今朝の紙面では僕の目を惹いた記事があった。こちらである。



うら若くも美しい女子プロレスラーを死に追いやった「テラスハウス問題」である。記事によると木村花さんのお母さんがＡ日新聞の取材に応じ、番組における取り組み方に重大な過失があるということであった。記事の引用からこちらである。

→花さんが番組スタッフから、撮影中に共演者にビンタするよう提案されたと聞いたと明かし、「本当のことを知ってもらって、花の名誉を回復したい」と語った。

あ〜あ。そういうことかとと暗澹たる気分にさせられた。たしか「テラスハウス」は部屋をシェアする男女たちの人間模様のライブを放映する番組であって、シナリオ介入といった演出なしの「生」が売りだったはずだ。
これが事実であるならば当番組は視聴者をあざむく重大な過失を行なったということであり問題である。否、ひとひとり亡くなっているのであるから大問題だ。

記事はこうも続いていた。自身も元プロレスラーだったお母さんは「プロレスラーは期待されたものに対して無理しても応えようとする。断ることは花にとって苦しかったのでは」と話した、とある。また、制作側に対し、「花のメンタルよりも視聴率を大事にしたという風にしか見えない」との疑念も語られていた。

これに対しフジテレビの常務役員は事実を否定しているが、いずれ局側番組側の露悪な仕儀は白日の元にさらされると思う。ここは事実を正直に認めて謝罪すべきではないか。
被害者花さんのお母さんは番組側への提訴も視野にいれているという。あくまで故人の名よ回復を遂げたいということであろう。



まあひと言でいえばこの番組もヤラセであったということであり、そうまでしてでも視聴率を確保したかったということであろう浅ましいかぎりである。

いままでも多くの局のさまざまな番組でヤラセやツクリや出来レースといったたぐいのペテンは散見された。なれど今回は犠牲者が出ている点で重大かつ特異である。
重なる意味でこの番組は「一線を越え」てしまったということになろう。

僕が気になるのはこの番組たしかフジテレビがネットフリックスから買い上げていたのではないかという点だ。そこのとこ詳しくなくよく分からないのであるが、ネトフリは従来足かせやしがらみの多い地上波放送局と違い会員制による運営で自由度を誇る番組作りを評価されていたはずだ。

そこが結局は地上波放送のそれまでの不始末と同じことをやっていたのであろうか。だとすればネトフリも信用ならないなあと思っている。自由度を高さに視聴者の求めにもっと肉薄する「テレビ」づくりをするはずじゃあなかったのか？(-_-;)。

いずれ僕も花さんのお母上同様に花さんの名誉を回復させてあげたい。そのためにもフジテレとネトフリ自体が真実を明らかにする姿勢をそして矜持を持ち得てほしいと願うばかりである。それこそが本来番組づくりをする側にとっていちばん大切な根幹ではなかったか。

一昨日の次女ともみの保育園からの持ち帰りがこちら。

　

たなばたの短冊飾りだ。ともちゃん、うんていができますようにとある。彼女実はちょっとビビリで僕の支えがないとまだうんていが怖いのだ。天気が晴れて公園行けたらビビリを克服できるかな？まあ親の僕が生粋のビビリだからなあ(-_-;)。遺伝か？(*´ω｀*)。