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2020年04月08日05:54

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関わることの難しさ

ついに出たと思わされた。

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緊急事態宣言だ。昨日の日記ではこれが出たところでどうすりゃいいのよとほざいてしまったが、すでに宣言が発動された北海道では医療関係者の方が宣言にはある程度の効果があり、これのおかげで感染が少し減ったとあった。医療従事者への意識向上が図れて効果が増したということのようである。

なのでこちらでのこの宣言にも期待したい。というか期待するばかりでなくなお一層各個人が気を遣わないとね。百万一心ということばがあったけど、一億一心が大切でありましょう。

録画しておいたNHK「ストーリーズ 事件の涙」を観た。今回のタイトルは「未来を見せたかった 児童養護施設長殺人事件」である。
これは昨年2月に起きた事件でありこれ観て記憶を呼び起こされて思い出した。
かつて自身が世話になった児童養護施設の元入所者の若者男性がトチ狂ってこれまた本来大恩あるここの養護施設長を刺殺してしまったというなんともやりきれない事件であった。

お亡くなりになったのがこちらのお方で施設長であった大森信也さん。享年46歳であった。

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番組を観てすごい方だと知った。期限を迎え施設を出た若人たちをその後も心配して支えを個別に成していたというたいへん徳の篤い方であったのである。
今回の事件で犯行を起こした元入所者のAもそのひとりであり、彼は15歳であったか通常の入所児童と違ってかなり年齢が高くなってからの入所者であったので一般的に扱いがたいへん難しい事案の少年であった。そのためよその施設では敬遠されていたところを大森さんが受け入れたとあった。

やがて18歳の定年になり彼が出所した後も大森さんは彼を案じ、就職先のあっせんだけでなく入居するアパートの保証人にまでなっており周囲からはいくらなんでもやりすぎだ関わりすぎだと心配されていたのだそうである。

その心配が現実となった。Aは住まうアパートの壁をぶち壊すなどの乱暴狼藉を働いてしまい挙句通報されて警察沙汰になってしまった。保証人であったがために大森さんはなんとその器物損壊の弁済費用の110万円にもおよぶ大金を肩代わりしようとまでしていたとあってこれまた周囲からやめとけ!と心配されていたというのである。

なれど大森さんは彼の「未来」を案じて寄り添おうとした。そうこうして数か月が過ぎた後に当事者のAがいきなり施設に現れて玄関先で「どうした?」と心配して応じてきた大森さんを無言で刺したというのである。まさに恩を仇で返す卑劣な行為であった。

結果大森さんは亡くなった。Aは逮捕され裁判にかけられたものの判決は信じがたいものであり、Aは精神に支障をきたした心神耗弱のため罪から逃れ不起訴となたというのでありなんとも理不尽なものであった。

大森さんは生前常に言っていた。親から虐待を受け傷ついた養護児童たちに「未来を見せてやりたい」と。彼ら彼女たちは親と離れたことにより金銭的他にも障壁が高いため進学断念せざるを得ないなど社会的ハンディが大きい。なのでそんな弱者の彼らを放っておけないのだ、と。それは大いなる彼の慈愛であると僕は感じ、大森さんにただ敬意を抱いた。

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その後不起訴は不当判決だとして控訴されたのであったようであるが、まさに偶然にもこの番組を観終えて後テレビのニュースを観たところ、同事案の裁判で再び不起訴の判決がなされ再審にあたっての一万人集められた署名が無駄であったとあり僕も無念に思った。
遺族のコメントというから奥さんであろうかコメントは「残念です。皆さまのご支援に感謝いたします」とあり番組ではなくこのニュースに涙しそうになった。

番組最後には大森さんの奥さんからの手紙でのコメントの一部が紹介されており、こう語られていた。

「実直に生きる人が報われる社会であってほしいと主人は願っていたのだと思います」。

まさにこのひと言に今回のドキュメントのテーマが集約されているなと思わされた。

不起訴になった元入所者のAについて思った。彼がかように暴走したのはやはり自身が追い込まれた不遇な境遇に対する怒りであろう。誰も助けてくれないと思い込んでしまったのだ。なれど大森さんがいたではないか。彼はなぜ大森さんを信用できなかったのか。

僕は思う。立件起訴されて有罪となることより不起訴無罪の方がこのAにはつらいのではなかろうか、と。オレは無罪だぜラッキー!とはならないと思う。むしろ無罪の枷によってより彼を苦しめるだけではなかろうか。そしてそれにより彼がまた新たな犯行の上書きいなければよいがと懸念してしまう。

いずれ人が人と関わることの難しさを思い知らされた。大森さんは関わりすぎてしまったのであろうか。僕はそうは思いたくはない。大森さんの慈愛とやさしさがまだまだ末端にまで響かない社会の不寛容さが起こした事件にも思えるからだ。
なので思う。社会を変えるには僕自身を含めてやはり個々の自覚が必要なのだ。
もっと勉強しないといけない。なにを?よき存在であるための自覚をであろうか。

気分を変えましょう。昨日の徹子の部屋はこのお方であり爽快であった。

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ご存じイノッチことV6メンバーである井ノ原快彦さんだ。番組では43歳の「少年?」とあり「?」は取ってもいいのではないかと思った。名前のとおり爽快であった。
右上の写真は同番組初登場の14年前の29歳の時とありいまとあまり変わっていない。ほんと歳とらない少年のままのようだ。

番組でも終始さわやかであり彼の人柄であろう。結局こういう男が最後はモテるんだろうと思った。なんでもV6は結成25周年だそうですごい。スマップは解散して関ジャニは3人も脱退してTOKIOはひとりクビになって嵐は休業予定だ。そんな中でメンバーが変わらず四半世紀も続いているのであるからして実はV6はすごいのである。

井ノ原さん自体は渡瀬恒彦さんから踏襲した刑事ドラマの人気も堅調なようで仕事も堅実なようだ。番組では奥さんの瀬戸朝香ちゃんのことなど訊いてほしかったが、まあジャニーズの方針で訊けなかったのでしょうちと残念でした。イノッチ、ますますのご活躍を♡。
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