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2020年02月18日05:41

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世間縛苦(せけんばっく)な僕だから

今朝がた変な夢を観た。会社員支店営業員の頃の話だ。
得意先から大口の見積もり依頼が入り図面を紐解いてみると、自走式掘削型フレキシブルパイプなるこの世に存在しないキテレツな製品の見積もり依頼であった。

世にフレキシブルパイプ電材業界ではフレキと呼ばれるものはある。これだ。

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地中に埋設する電線を保護するためのパイプで金属製とプラスティック製があり写真のものはプラ製だ。むかしは電線管つまりは鉄パイプが主流だったが自在に曲がるこちらにとって代わられた経緯があり便利な製品だ。

これの専門メーカーに上記キテレツ名称の製品について問い合わせるとそこの営業担当がウチで扱ってますよと言い翌日会社に持参してきた。
そいつで製品の実証デモをやることとなり稼働させる練習台に僕が命じられ、そいつを動かして背広姿の恰好で地面を掘削して進み挙句泥だらけになってしまったがメーカー営業員と支店の同僚たちからヨシ〇くんよくやったとたいへん褒められた。

さて幾らの見積金額かをメーカー担当と交渉しはじめたところで猛烈な尿意により目が覚めた。変な夢だったよ。当時の上司のSさんが夢内で暗躍していた。いまは常務のSさんは元気であろうか。

先週のドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」の第六話は実に身につまされる内容でありつごう三回も観てしまった。

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生まじめな兄一路とちゃらんぽらんの弟二路の無職のふたりがレンタルおやじのバイトで四苦八苦の物語である。いつも兄弟セットでの仕事が今回はセパレートであった。
兄は中学生の可愛い女の子から宿題の手伝いを依頼され、弟はホームパーティのコンパニオンで呼ばれており昼酒かっ喰らってテレンパレンしていたが兄弟で明暗が分かれた。

兄に近づいてきた中学女子は実は二路のひとつぶだねの愛娘であり、留学金を工面してくれたおじさんである兄にお礼の言葉とそして別居中の両親の状況を訊きにきたのであった。

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この子の名を川島錫遥と書いてりりかちゃんと言い検索したら子役からの美少女でありいま17歳であろうかたいへんかわいく利発な感じが劇中でも漂った。
兄は当初英語が堪能かつ利発な彼女にたじたじであったが、話すうちに価値観が一緒で他人な気がしなくなっていた。それは当たり前でおじさんと姪っ子であることが最後に判明した次第だ。

一方の弟であるが、高層マンションにすむミドルセレブたちの集まりに呼ばれた理由は彼ら社会勉強にアウトサイドの人間を呼ぶ目的があり今回はヤク中男の急きょの代打でレンタルおやじとなったわけである。
これがタダで済むはずもなくパーティ途中で参加してきたのが別居中の愛妻ユカだったのである。

そこで瞬間お互いの事情を隠したふたりなれど…という話となった。
結果から言えば、どの仕事も長続きせず結果専業主夫となった二路は一見テレンパレンのちゃらんぽらんながら愛娘の初歩きの年月日から娘が小学校で演じた学芸会の役をすべて覚えているという超子煩悩な父親であることが判明した。
そして言った。ふだん無一文の俺なれどこんな自分を誇れてハッピーだ、と。

一方妻のユカは教職で家計を支えながらも無職でふらふらしている夫への親戚の風当たりが強くその外野の声にずっと苦しめられてきたことを彼と周囲に吐露するのであった。

そう。ここに至って専業主夫の世間体である。ドラマのふたりはこの世間体により右往左往されてしまい挙句別居というか二路が家から追い出されてしまい兄のところに転がり込んできたのであった。

わが身も専業主夫なのでおお専業主夫って実は肩身が狭いのかと今頃になって思わされてしまいわが身の能天気さに軽く呆れたのであった。
僕の周囲はというと義父母はすっかり諦めているし義母の兄である横須賀のおじさんには幾度かしっかりしろ!と釘を刺されたことがあるが、一緒に逗留した旅館でも同じお小言を頂戴した際に酩酊して入浴したため溺れて死にかかって救急車まで呼ばれてしまったこのおじさんは以後自身の体裁が悪く僕への不満を僕に言うことはいっさいなくなった。

保育園の先生方や養護学校の先生方そして同じ団地の顔見知りのみなさん近所の酒屋のレジのご婦人方々もみな僕が主夫であることは知っているし皆さん気さくに応じてくれてありがたい。ひょっとすると陰口のひとつやふたつ叩かれているかもしれないものの僕の耳には届いてないので問題ない。

まあこうしていられるのもすべてこれ手に職がありなおかつ心が広い家内のおかげに他ならない。ときどき稼ぎのない自身を恥じて卑屈になる僕を家内は励ましてもくれるのでやはり彼女は人生の恩人である。

ここで稼ぎの有無についてである。専業主婦も主夫もたいてい稼ぎはなくせいぜい稼ぎのある配偶者からお小遣いをもらう程度であろう。なれば主婦主夫は職業であるのかないのか。

これについては幾度も紙面などで議論されており世論同様当人たちも意見が分かれているようだ。まあ稼ぎ収入がないので職業ではないという意見もあれば稼ぎではないにしろ立派な仕事なので職業だという意見に割れている感じである。

では当人の僕はというと主夫について職業云々というのはどうでもいいことでありこれは生き方なのだと思うように至りそれで自身腑に落ちている。とまあそれだけのことである。

話は戻って第六話のこの兄弟。二路がセレブたちからバイト代の他にせしめてきたワインを寿司屋のデカ湯飲みで茶碗酒となりおつまみは可愛い娘で姪っ子の彼女の留学先のマレーシアみやげのスナック菓子が酒の肴なのであった。

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第六話のタイトルは日記タイトルに引用している「世間縛苦(せけんばっく)」とあり、俗世間の価値観に縛られる苦しみをさすのであった。コタキ兄弟の未来はいかに。今後も楽しみである。
それにしてもこの人だ。ダブル主役のうちの兄役の古館寛治さんである。

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弟の滝藤賢一さん同様、ほんとに世間にリアルに漂うキャラ作りの力量に圧倒されている。こういう人たちを大胆に主役に据えるところがテレ東のふところの深さだとつくづく思います。
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