トップの矜持

昨日の徹子の部屋はこのお方であった。



女優の木内みどりさんだ。写真は検索のものであり番組では木内さん白髪染めを施さぬロマンスグレーでありナチュラルであった。
御年６８歳とあるが還暦過ぎてから描き始めたイラストが現在ではプロはだしにまで上達してしまい本まで出したとありおおすごいなあと思った。なんでも思い立って描き始めた最初のイラストでは鳥に足を四本描いてしまいそれを娘さんにバカにされたのが悔しくて今日まで一意専心で描き続けてきたというからちょっと可笑しいながらも大したものである。

木内さんこの他にも自主制作でラジオ番組を作ってネットで公開したりとか海外旅行が大好きですでに６６か国制覇で今年はパキスタンを予定しているとあり見た目とは裏腹の活発さにも驚いた。老境を迎えるにあたりなんだかたいへん楽しそうである姿に励まされた。木内さん、ますますのご活躍を。今度上梓なさった本を立ち読みさせていただきます。買っちゃうかもね♡。

一昨日昨日と日記では吉本興業芸人の闇営業とそれに対する社長の仕儀について書いてきたが今朝もその続きである。岡本社長が昨日会見して僕の予想では暴言認めず全面対決かもなどとしたが違った。社長は自身の発言の非を認めて泣きながら謝罪をしたようであった。



但しその言い訳には唖然とさせられた。「テープ回すな！」や「全員クビ！」といった暴言についてあれは冗談で言っただけのこととしており、これがあろうことか冗談で人をもてなす芸能会社のトップの発言かと知りあまりの程度の低さと自分の立ち位置の無理解に呆れるばかりであった。こいつトップどころか自分が所属する会社の何たるかをまったく理解していないということであろう。

これに対して有名無名のお笑い芸人たちからはＳＮＳの発信でこの社長のこの発言に対して矢継ぎ早に苦言が呈されており当然と思った。曰くこれが冗談であるならば本気はどこだ冗談と本気の線引きはどこからだとあり冗談のひと言に対する怒りがふつふつと沸き上がっていることがじゅうぶんに伝わってきた。

まったくねえ。なんで本音を言えないのかね。芸人たちのていたらくにはらわた煮えくりかえったのでつい暴言を吐いてしまった彼らに悪いことしたと言えばそれで世間から反感は買うであろうもののああやはりそうだったのかと腑に落ちてもらえたはずだ。
つまりは先の宮迫氏の金銭授受の虚言と同様こいつもつまらぬウソで保身を図ろうとしたということであろう。目くそ鼻くそとはこのことである。

そもどんな業界業態の企業であれトップたる者が「冗談だった」という発言をしてはいけないのは自明である。ＴＰＯによっては末端の社員だって許されない発言だ。それをこの岡本社長はまるで分かっていない。

状況は異なるが似た人がかつて僕の所属する会社にいた。偉大な二代目社長の没後に就任した娘婿の低劣クソ社長がそれだ。こいつ自身が社長に就任してからというもの周囲を無能なイエスマンで固めた挙句、他業界でクソの役にも立たない売れ残りに目をつけそれらを大量に仕入れてはまったく売れず会社の資産を一気に食いつぶした無能だ。

ある年の会社の年頭での営業出陣式でのことだ。曲りなりにも業界トップの会社であったため業界紙の記者兼カメラマンがその様子をカメラで納めようと式場に駆けつけておりそれは毎度のことであったにもかかわらずこのバカムコ社長はその記者に対してあろうことか、

「なんでこんなヤツをここに入れた！早くつまみ出せ！」。

と暴言吐いて怒り出したのである。
せっかく業界紙でいいところを撮って取材してもらえる好機をなぜか知らないがみすみす逃すどころか立場を台無しにする暴挙に出ており周囲でそれを見ていた僕ら社員はほぼ全員ああこりゃダメだ(´；ω；`)ｳｩｩと思わされたものだった。
先代社長だったら記者をつかまえておおよく来たなあオレのこといいオトコに撮ってくれよ頼むぞ♡と言ったことであろう。往時みな先代を惜しんだものだった。

結局経営者ほどその人格が問われるということだ。それはなにも経営者であるからには聖人君子清廉潔白でなければならないとは言わない。経営者だって人なのであるからその人なりの多少のデコボコがあるであろう。その上でその人がどれだけ他者に対して誠実であるかということではないかと思う。極端な例ではこの人だ。



いまも毎週ＢＳテレ東で放映されている「男はつらいよ」に毎度登場する団子屋裏手の印刷工場の経営者のタコ社長だ。零細経営につき毎月末どころか毎日が火の車の経営であり日がなもうだめだ会社畳もうか死にてえよとほざいておりたまに寅さんにあってはケンカになると寅さんに対しお前なんかに経営者の苦労がわかってたまるか！とのセリフを吐くまあダメ社長でありながらそれでも皆に心配され慕われているのは根底に社員や周囲に対する思いやりがこの社長ひと一倍強いからである。

話は戻って吉本興業の岡本社長である。僕この人もう経営から退いた方が良いと思う。早いとこ役員会議を開いて解任動議を起こしこいつのクビを落とすのが先決でありそれから闇営業芸能人の処遇を新しい経営トップを中心に考え直して会社組織を組み立てなおすのが良いと思う。あの「わろてんか」であった芸人第一主義をもいちど思い直してみることであろう。そうして改めてお笑い芸能界をけん引していってほしい。それが吉本興業の責務ではなかろうか。

今朝作った家内のお弁当。



家内好物のオムライス弁当にした。昨夜はささいなことで言い合いのケンカになった。いつもたいがいは僕に非があるが昨日は家内が悪い。なのであえて好物を作ってやった。不穏な事態の時こそ一歩前にであります。偉いなあオレ。ならケンカすんなよ(@_@)。