二月のライオン

ぼやぼや過ごしていたら二月ももうすぐ三分の二が終わろうとしているではないか。
今年はまだ関西単身赴任の我が兄と年始の挨拶を実現していない。最後に会ったのは昨秋であり過日は市内某所のくら寿司で食事を共にし、くら寿司での食事の仕方を一部理解できず何度も店員の兄ちゃんを呼んでしまい迷惑をかけてしまったものだった。
来月彼岸までには兄と会いたくまた今月末は亡父の命日でまる４年になるので墓参りもしておきたい。とかなんとか、今週もジタバタいたしますよ(*´Д｀)。

昨日の日曜日は来客を予定しておりおなじみ高校同期の友人トロンボーンのＥくんだ。拙宅に見えるのは二年ぶりであろうか。最後に会ったのは昨初秋の同期会であった。この年は今頃の寒い日に彼と同じく同期のＲ子ちゃんと三人で隣町のなじみの居酒屋で一献傾けたものだったし初夏にはＥくん参加のオケ演奏会を目白まで聴きに行き三人で再会したりした。今年はいかにである。

Ｅくんのリクエストにより焼き餃子をしつらえた。他に茶わん蒸しとチャーハンと春雨サラダと豆腐と玉子のスープときゅうりの浅漬けを用意した。



過去にＥくんは拙宅に二度ほど訪れておりそのせいかチビたちがＥくんになつくのが早かった。次女ともみは特にはしゃいでいた。
肝心の餃子であるが当日前日での用意は難しいので先週水曜日に既に７５個握って冷凍して用意しておいた。うち５０個ほどを二度に分けて焼いて供出した。Ｅくんうまいと言って食べてくれて安堵した。我が家同様Ｅくん宅でも餃子の仕込みは亭主担当だそうでＥくんはいちどきになんと百個握って家族三人でその百個をいちどきにぺろりと平らげるとあった。百個すごいなあと思ったころＥくん宅の餃子はひき肉をつなぎ程度でしか使わぬ野菜餃子だそうで食感が軽やかで食がすすむらしい。一度試してみるといいと言われたので今度やってみようかと思う。百個握るのはちとたいへんだが労苦ではないのでやれそうだ。

Ｅくん我が家での会食後は夕方場所を変えて昨秋新たに所属したアンサンブルの練習に出向くとあり我が家に楽器を持参してきておりチビたちにと楽器を披露してくれ少しだけ演奏をしてくれチビたち大はしゃぎでありトロンボーンの生演奏に家内も僕も喜んだ。Ｅくん相変わらず誠実な音色であった。



Ｅくん長きのトロンボーン人生において６代目の愛器はフランス製のクルトワというところのものである。これ一台で新車の中型バイクが買える値段らしく財産である。赤みがかったゴールドが美しく羨ましかった。
前後するが食後のデザートにＥくんがおみやげで持参してくれたケーキがこちらである。

　

僕はそれまで知らなかったがチョコレートケーキではたいへんに有名なＴＯＰＳというところのホールケーキである。家内は知っていた。Ｅくんがここのケーキを好物とあってのセレクトであり皆でご馳走になったがチョコがたいへん甘く濃厚でありながらも上品な味なのに驚いた。ふだんほとんどチョコを食さないというＥくんはこのチョコケーキだけは例外なのだそうだが納得がいく味であり実に美味しかった。Ｅくんごちそうさま。

午後拙宅でゆっくりと歓談しているうちにともみがＥくんを独占して遊び始めてしまいＥくんを貸し切りとしていた。その間僕はというとめぐみをだっこしながらうたたねしそうになってしまった。Ｅくんにともみのお守りをさせてしまったこととなりちと申し訳なかった。おかげでともみは極めて上機嫌かつ興奮していた。その晩ともみは疲れたか就寝後ころりと鉛のように眠ってしまったのであった。

Ｅくん。ありがとうございました。ここのところややバタつき気味であった我が家の空気が和んだ感じがしました。やはり楽器の力いやその演奏者の力であろう良き午後を過ごすことができなによりであった。

夕方になりともみを連れ出しＥくんを駅まで送った。次回の食事はカレーライスにとんかつをつけることで合意した。Ｅくんとなりの晩ご飯のカレーが気になるというのであるが我が家のそれはバーモントカレーの甘口なのでそれ食べたが最後Ｅくんあまりの甘さによろけることと思う。次回はいつになるであろうか。またチビたちが少し成長した頃にまた来てほしい。

詳細は語らないもののＥくんいま勤めている某大手電子機器メーカーの業績がここ数年芳しくなく苦戦しているとあった。いずれ会社が解体するかもと物騒なことを言っており心配になった。なんとかＥくんが定年勇退するまでもってほしいが業界は日進月歩の生き馬の目を抜く厳しい世界のようであり予断を許さない。

まったく何の力にもなってあげられぬ僕ではあるが彼の会社の動向を注視して応援の一環としよう。どうかご無事でありますように。無職の僕はただ祈るのとたまに訪問する彼に食事を作るくらいのものでありなんとも頼りない友人である。
そんなＥくんに一曲を。ささやかながらトロンボーン生演奏のお礼としたい。



余った冷凍餃子２４個と昨日渡す予定であった西風先生の新作漫画４冊を今日クール便で送ることにしたのでチビたちを送った後ちと奔走する。まずはクールケースを調達して後梱包して宅配業者に駆け込みである。餃子は彼の細君とひとり息子宛てである。餃子百個食らう家族に２４個じゃ足りないよなあ(*´Д｀)。米二合くらい一緒に入れとくか？実家の母親じゃあるまいしね((+_+))。