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2019年01月22日05:36

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平成歌姫大全

昨日の徹子の部屋は故・大島渚監督の未亡人で女優の小山明子さんとご次男の大島新さんであった。

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小山さんお歳を召したようでたしか82歳とありやはりお婆さんになった。息子の新(あらた)さんは元フジテレビの映像ディレクターで現在は個人会社を経営しているようだ。
息子さんお父さんに顔そっくりでやはり仮面のようでおかしい。大島渚さんで思い出すのがあの野坂昭如さんとの酒宴でのケンカの逸話だ。酔った野坂さんがバカヤローと叫びながら大島さんの頬をゲンコツで殴ってしまいワイドショーで大騒ぎしていたのを思い出す。僕が学校を卒業する頃だったと思う。クラブの後輩がかの顛末をなぞかけしておりこう言っていた。

「野坂昭如とかけて青春ドラマの一頁と説きます。その心は『なぎさにバカヤロー』」。

なんだか時代を感じる逸話である。最近大島さんの遺品の中からスクラップ帳がたくさん出てきてそれがみな女優小山明子に関する新聞記事であったそうだ。大島さん、奥さんを愛していたんだね。なにぶん小山さんそしてご子息のお元気でありますように。

昨日は録画しておいたNHKの「平成史ドキュメント第四回 安室奈美恵」を観た。二回目は山一證券倒産顛末三回目は小選挙区制導入劇薬物語でありそれに次ぐ四発目である。見逃した第一回は大リーガー野茂でありこれは見損なって損した。後で検索してみたい。
それはそうとこの番組は引退直前のNHKの単独インタビューによるものであり、四半世紀ひたすら駆け抜けてきた安室さんはこの取材回答により自身を振り返ることとしたいと言っていてなるほどと思った。

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安室さんの駆け抜けた平成音楽シーンをひも解くこの番組であったが、安室さんがいかにも平成の音楽をけん引していったんだなあと感心させられた。
彼女のデビューは平成5年とありバブル崩壊後だ。自身ミュージシャンでプロデューサーでもあった小室哲也さんとタッグを組み始めた逸話に驚いた。小室さん主導の小室コンサートに出演歌唱した安室さんはなななんと楽曲を提供されたのはコンサート本番のわずか二日前とあり無茶ぶりの無理難題であったらしいものの、それに彼女は見事応えたため彼女の音楽界での評価が大いに上がった瞬間とあり驚いた。彼女まだ17歳であった。
曲はあの「Body feels exit」であり大ヒット曲だ。ここから小室さんとの怒涛のタッグが始まったとあった。

鋭いビートと派手なダンスと繰り返される転調で世を席巻した小室サウンドと安室さんであったが、彼女の電撃結婚出産休養が転機となったか復帰後はパッとせずしかもあの宇多田ヒカルちゃんの台頭で彼女脅威を感じたとありほほうそんなことがと思わされた。
楽曲を提供されての安室さんに対して自身で作詞作曲してメガヒットを飛ばすヒカルちゃんを意識して、安室さんあわててシンセサイザーと音楽用PCキットを購入して曲作りを付け焼刃で始めたものの首尾よくとはいかず凹んだとあり彼女の人間味を感じた。

結局コンビを解消した小室さんが彼女を救ったそうであり、ある会でふたりが久々に再会した際に小室さんが何気なく安室さんに放ったひと言が彼女の迷いを吹き消したそうだ。

「きみはきみのやりたいとおりにやればいい」

そうして彼女はコンサートの道を選びそちらに大きく舵を切ったとあり凄いと思った。
彼女のデビュー頃にアナログLPとCDの売上が逆転したらしいが、その彼女が動画配信や音源配信など音楽界のデジタル化に抗うようにコンサートの道を選びやがて彼女のけん引によりコンサートが注目重視されるに至りCDとコンサートの売上が逆転するに至ったさまにはああやはり彼女は平成の歌姫であるとともに音楽の女神であったかと思わされた。彼女が混迷する平成の音楽市場のトレンドを大きく引っ張っていったのだと知り改めて彼女の偉大さに胸熱くなった。

23年連続トップテン入りやら344万人のコンサート動員やら記録づくめの彼女でありまだまだ記録を更新できるはずなのになぜに引退?というのは世間の疑問でもあったが今回この取材で彼女は初めて告白しており刮目して観た。
まずは自身が元気でイケてる状態のままをファンの目に焼きつけて退きたいという思いがあったそうだが、実は彼女7年も前から声帯に不調を抱えており、それをおくびにも出さずにずっと辛抱して歌い続けていたそうでその事実に彼女の真の強さを感じた。この7年間ずっと背中に引退の二文字を抱えていたのである。知らなかった。

その後の小室さんとの逸話があり、昨年一年のラストコンサートステージのトリの曲は新曲であり小室さんが16年ぶりに提供してくれた楽曲であったそうだ。最後まで進化する姿をファンに与えたかったからとありそれにも彼女の胆力を感じた。

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過日愛読A日新聞である識者が時代を「平成」で区切るのはあまり意味がないと話していてそれもそうだと思いもしたが、やはり平成の音楽といえばつまりはアムロちゃんだったということを今回思い知らされた。その間の僕といえば矢井田瞳に平沢進に徳永英明といったところを聴いてはいたものの安室さんとは無縁であった。なれど安室ワールドに今さら首を突っ込むかといえばそれもまた別の話だ。彼女の歌は平成という時代の変遷とともにあってこそまた大きな輝きを得ようというものに思うからである。彼女を聴くには僕30代はささくれ立っており40代は迷走していて自身に手一杯であった。なので惜しいことをしたとちょっと後悔している。

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取材中の安室さんの真摯な姿が印象的だったので三枚も載っけてしまった。
安室さん。今さらですが本当にお疲れ様でしたそしてありがとうございました。激動の四半世紀に音楽で僕らを勇気づけてくれた安室さん。美空ひばりさんにも負けず劣らずだと僕も思っております。

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今日は先日買い込んだ漫画本の読書に充てる。あの関川夏央先生のおすすめ漫画を三冊確保したのである。うち一を読書中であるがこれがなんとも面白い。その話はまた後日に。
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