最近、我が子を残虐な方法で殺す親のニュースが多くなっています。なんか驚きますが、そこまで行かなくても子どもを愛せない心理の親って結構、増えてます。しかも自覚症状もない場合すらあります。
殴る蹴るなどの暴力だけでなく、ネグレクト(育児放棄)、心理的虐待もあります。これは自覚してない場合があるから難しいのですが…衣食住に関わることを与えない、教育の機会を与えない、ミルクを薄めて飲ませる、同じおかず、栄養の偏ったおかずを1品しか作らない。これネグレクトに入り無意識に子どもを愛せない。鬱陶しく思う心からが多いのです。
病気なのに病院に連れて行かない(医療ネグレクト)、子どもを家にほったらかして外出し火事になった、ベビーカーに子どもを乗せたままスーパーの入り口に放置して誘拐された、犯人も悪いのですが親の育児放棄、ネグレクトにも原因はあります。
こうした事は少子化も背景にある気がします。昔は子どもが多く、一人に構っていられない。しかし、今は子どもが少ない上に、昔よりも家事の手間も楽で、子どもの行動がいちいち目に付いてしまう。子どもは思う通りに動いてくれないからイライラしてし蓄積されたりします。
育児書を読みすぎて、マニュアル化するのも問題だと思います。こうあるべきという意識が強く、それを子どもに押し付けてしまう。で本の様にいかないとすぐに悩んでしまい、どうするべきか、答えが出ないと不安になってしまいます。子どもは予想外のことをすると考え特性はまちまちですから、それを受け入れる気持ちが大切なのです。
本人は気付いていないけれど、言葉でののしっていたり、子どもを無視したりと、何らかの虐待をし、それが原因で子どもが思春期になって心が壊れた家で、原因を親に告げるのもカウンセラーにとって辛いものがあります。
虐待を受けた子どもは成長と共に感情や感覚がなくなり、遠い目をしていたり、人の声が遠くに聞こえているような状態です。ひどいと記憶が無くなったり、多重人格に発展する危険性が出てきます。
新生児が、世話してくれる人に愛着を持つのは生物学的には当然です。しかし親は、自分の子どもだという理由で愛着を持てるとは限らない。子ども時代に母親や周囲の人に愛着を持てられたか、さらにはパートナーに心から愛情を持っているかが、子どもへの愛着に影響してくる原因になります。
子どもにイラついたら対策として、すぐ子どもから離れて下さい。カッとなって叩き始めたら我を忘れてしまい自分の意思で止められません。イラッとなった瞬間が一番重要です。トイレにこもる、コンビニに行く、水を1杯飲む、ゆっくり10を数える、深呼吸するなど呼吸を、短い時間、距離を置く必要があります。
母親は偉大です。母親に十分な愛情を注がれて育ったと回答した人ほど、健康状態が良好で、大人になってからもメタボリックシンドロームなどになる確率が低くなる事が研究データーで分かっています。幼少期にどんなに貧しい環境で育っても、母親の愛情に恵まれていた人は病気になりにくく長生きできる可能性が高まります。
子どもにとって親の愛情は必要不可欠です。子どもにもたっぷりと愛情を注ぐ時に子どもは親の人生にとって素晴らしい宝物になってくれます。
これを生活の中で参考にしていただければ幸いです。
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