TBSラジオ、荻上チキSession-22では、
https://www.tbsradio.jp/ss954/
来る日曜日の参議院選挙に向けて、
ここ2週間、政党要件を満たす7党の議員を呼んで、
約30分ずつインタビューをしました。
音声も、上記リンクで、ずうっと聞けるように
なっています。
細かいことに踏み込むことはしませんが、
こと「選択的夫婦別姓」や、「同性婚」に関しては、
与党(とそれに近い野党)と、
中央から左寄りの野党との間でくっきりと
態度が分かれました。
与党は、人権、人権って言われても、
大多数の国民の理解が得られるまでは、
軽々に法制化することはできないという立場であることが
言葉の端々に滲み出ていました。
(行為者を無駄に「大きく」したり、
受け身形を使って、行為者をぼかすのは
こずるいです。)
他方、中央から左寄りの野党は、
人権施策は、優先的にどんどん法制化すべきだという
姿勢が聞き取れました。
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大雑把に言って、先進諸国でも、新しい人権政策の導入の
プロセスは、経路が違うように見受けられます。
日本人にとって一番身近な国の1つである米国では、
基本、どんな政策も、国民の間で議論をしつくしてから
実現することが多い感があります。
でもそれは、普段から、政治的議論をする、
政治的ディベートをする土壌があるからできることです。
日本では、政治的な議論をしようとすると、
話が噛み合わないで終始したり、
自由な発言を野放しにすると、
ヘイトスピーチばかりが出てくるように
なるように思えます。
他方、オランダなどでは、議会主導で、
同性婚、安楽死、マリファナの合法化などが
法制化されてきました。
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私の持論ですが、少数者の人権政策は、
多数決が至上の民主主義だと考えていては、
なかなか実現しないと考えています。
「選択的夫婦別姓」などは、それを選ばないで結婚する人にとっては、
何も失うものが無い案件だと思います。
それでも、右寄りの「多数派」は、いろいろと難癖を付けることに
終始しています。
「同性婚」に関しても、実際に同性婚を導入した国々の状況を調べることをせずに、
「こんなことが起こるかもしれない」、「あんなことが起こるかもしれない」
という想像の仮定で反対しています。
導入されたところで、「同性婚」を選ばない人にとって、
失うものは何も無いのに関わらず、です。
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つい数日前、
老人はテレビを点けっぱなしにしている。
他方、ネットに慣れ親しんだ人々のある部分は、
ツイッターのタイムラインを、「点けっぱなしのテレビのように」
見ている、というツイートがありました。
それらの、2つの典型的な行動から得られる「情報」は
かなり違います。
それぞれに偏ってもいるのでしょう。
ツイッターも、利用者の「カスタマイズ」によって、
右寄りにも、左寄りにもなるでしょう。
テレビはと言うと、政府の批判をするような
ニュースキャスターが、次々と降板させられたりして、
与党政府に忖度した情報に偏った「ニュース」しか
流せないようになっているように思えます。
あるいは、もしかしたら「わざと」芸能ニュースが
流れるようにして、選挙のニュースを流さずに、
有権者が選挙に行くことをためらって、
与党に有利になるように仕向けているようにも
見受けられます。
投票行動も、(投票しないと決めることも、)
そういう普段から入ってくる情報に
左右されることが多いように思えます。
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特に少数者と、その連帯者(アライ)は、
政治が「もっと悪くなる」ことを止めるためには、
参院選は、政権交代を起こす選挙ではありませんから、
少なくとも、与党・野党の間のバランスがもっと
取れるように投票行動をしないと、
世の中住みやすくはなりません。
いかがでしょうか。
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