「そうそう、あれあれ、なんだっけ、あれだよあれ。」
このセリフはいったいなんぞや?
これは、おれがテレビでクイズ番組を見ながらついつい発してしまう言葉なのである。
決して正解しているふりをしているわけではない。
頭の中にはちゃんと正解の映像が思い浮かんでいる。
誰がなんと言おうと、正解は既に手中に収めてあるのだ。
しかし、なぜだ、なぜなのだ。
言葉が口から出てこないのである。
わかってるんだよ正解は。
其の程度の問題は俺には通用しねえんだよ。
正解は、だからあれだよ。あれだろ?
うん、わかってんだよ。あれだっての。
だからあれだって言ってるだろ。
テレビで正解が流れると思わず、
「そうそう、それだよ。こんな問題簡単だよ。」
、、、
はいはい、おじいちゃん、そろそろお風呂行きましょうねえ。
なんて、こんな感じで介護サービスを受けているんだろうなあ、俺。
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