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2016年05月12日12:01

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真田丸Man of the match

真田丸の各回で、もっとも冴えた芝居を見せた人を選んでいく。同点の場合は、脚本で書き込まれていない方を優位とする。カッコ内は、次点。

第1回船出 草刈正雄(高畑淳子 平岳大)
第2回決断 草刈正雄(内野聖陽)
第3回策略 草刈正雄

 このあたりまでは、草刈正雄の芝居がユニークすぎて、他の役者はわりをくっている。平岳大が典型。榎木孝明も最後まで脇役らしい渋い芝居だった。

第4回挑戦 内野聖陽(草刈正雄)
第5回窮地 内野聖陽(浜谷健司)

 第3回あたりからノリにノってきた内野・近藤のコンビの最初のピーク。第4回の二度にわたる内野と草刈の対決の場面は火花をちらすという表現が適切な、充実した演技が見られる。第5回の伊賀越えは、内野家康会心のエピソード(最後に転んだときのキマった感が凄い)だが、それを用意した浜谷半蔵が、これまた良い。

第6回迷走 高畑淳子

 ここまで出演シーンすべてが好演の高畑淳子の演技力が圧巻。無言で信繁を責める迫力を見せつけたあとに、「次は私の(人質の)番です」とつぶやいて笑いをとる落差が楽しい。

第7回奪回 該当者なし
第8回調略 内野聖陽

 出番も少なく、脚本でさして書きこまれていない役で、冴えた芝居を見せた典型。

第9回駈引 西村雅彦
 
 国衆だけで信濃を治めるという策を昌幸が放棄したのち、なお、国衆たちに徳川方につくと説得するワンシーンで、室賀正武の人のよさまで見せた。この一発がなければ、草刈正雄だったろう。

第10回妙手 該当者なし
第11回祝言 堺雅人(寺島進 高畑淳子)

 室賀殺害の現場で呆然とし、父の策に気づくまでの堺雅人の芝居が見事。返り血を浴びたまま隣室に潜む寺島進も迫力があったが、これは演技というより演出かもしれない。

 
第12回人質 草刈正雄
第13回決戦 草刈正雄(村上新悟)

 あからさまに裏切った上杉と手を結ぼうとしたり、戦評定でもちをこね始めたりと、破天荒になればなるほど、草刈昌幸の人間像がふくらむのは、芝居の至福だろう。どうみても役にたたない援軍を選抜した村上兼続のわざとらしさも楽しい。

第14回大坂 該当者なし
第15回秀吉 小日向文世
第16回表裏 小日向文世

 権謀術数のど真ん中を生きる秀吉の強さと弱さを行き来する複雑さがたまらない。茶室での遠藤賢一の芝居も入魂と言えるが、それでも、小日向の演技の前には物足りなく見える。

第17回再会 小日向文世 内野聖陽

 この回ばかりは、秀吉と家康に甲乙つけがたい。「殿下、芝居がどんどん難しくなっております」という台詞に大笑い。

第18回上洛 小日向文世
第19回恋路 鈴木京香
第20回前兆 鈴木京香 小日向文世

 これまでも、鈴木京香との会話が熱くなるたびに、訛りが強くなる小日向の芝居が良かったのだが、今回はその白眉。鈴木京香と斉藤由貴の芝居もうならせるものがあって、茶々はそういう役であることを割り引いても、竹内結子がデクノボーに見える。斉藤由貴はこれまで名前を出さなかったが、内野・近藤のコンビに混じると、さながら「仁義なき戦い」の木村俊恵ばりの活躍をしていた。鈴木、斉藤ともに、こういう芝居をする(出来る)年齢になったのだな。

第21回戦端 草刈正雄

 上洛のあたりでは、人物像にブレが出ていた草刈正雄だが、状況についていけなくなっていることがハッキリして、また持ち直した。信繁を見る目が時折泳ぐのが良い。

第22回裁定 草刈正雄

 本当はもっともっと冴えた芝居が出来る(もっと喜怒哀楽の振れを大きくしてもいいのではないか)と思うが、それでも、草刈正雄の昌幸は良い。今回の内野には不満があって、江雪斎(山西惇はがんばっている)に居留守を使うところは、柱のひとつも蹴るくらい苛立つので、ちょうどいいのでは?

第23回攻略 該当者なし

 遠藤賢一、片岡愛之助、山西惇といった人たちは、普通の意味では好演の部類なのだが、それ以上のひらめきを感じさせる芝居にならない。むしろ、今回の最有力候補はワンシーンだけ出て来た千葉哲也だけど、膝をうつところまではいかない。この人の咳き込む芝居を見ると、長野里見がいかにダメだったかがよく分かるというものだ。山本耕史の「殿下は水攻めをお望みである」という台詞は、いわゆる名台詞ではないが、巧妙に仕組まれた台詞だ。ただし、この台詞は受けの好手を呼ぶためのもので、そこで、居並ぶ上杉・真田の4人組(の誰か)に良い芝居が出なければならなかった。

第24回滅亡 内野聖陽(山西惇)
第25回別離 小日向文世

 まあ、この回のMVPなら三谷幸喜だろうけど、冴えた芝居という点では小日向になる。鶴松の死の直前の堺雅人との芝居は味わい深い。

第26回瓜売 小日向文世

 草刈正雄の歌の巧さや、汗をぬぐう内野聖陽、死の床の草笛光子もいいのだけれど、今回はこの人の瓜をころがした一瞬でしょう。


第27回不信 浅利陽介

 該当者なしとも考えたのだが、怯えながらうまく立ち回ろうとして失敗する芝居を淡々と演じつづけるのは、やはり見どころ在りと考える。むろん、小日向は変わらず良く、高橋和也の宇喜多秀家の能バカぶりも巧いものだが、今回は20代の若い役者に奨励賞。

第28回受難 内野聖陽

 三谷幸喜の台本が冴えた回(秀次の娘の生かし方は、史実の無理すれすれを通すという意味でフィクションの王道)だが、悲劇を際立たせるコメディリリーフを一発の芝居でキメた内野聖陽につきる。ふたりの跡継ぎの頼りにならなそうな仏頂面も良かった。それにしても小日向の秀吉の芝居は冴えまくり。三谷ファンの人には「新選組!」の山南切腹の回の、香取・山本の芝居と小日向の芝居を比べることをお勧めする。ついでに堺の芝居と新納の芝居も。後者の芝居の良さと、台本の良さが分かるだろう。

第29回異変 該当者なし
第30回黄昏 小日向文世

 この秀吉は最後まで魅力があった。そして秀吉に魅力がなければ、信繁の行動のすべてがリアリティの欠けたものになっただろう。

第31回終焉 該当者なし

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