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2015年08月12日10:02

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『本の窓から』目次(3)

■第五部
パズルストーリイをスタイリッシュに書く 都筑道夫『七十五羽の鳥』

スリラーとパズラーが渾然一体に マイケル・ギルバート『捕虜収容所の死』

初々しいとはかくも不思議に魅力的 鮎川哲也『ペトロフ事件』

時代を超えて前衛的な名作 アルフレッド・ベスター『分解された男』

デイヴィッド・イーリイの短篇再評価 デイヴィッド・イーリイ「隣人たち」

真面目さにつき合うほど楽しめる ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

天下の奇書が持つ表裏二面の先見性 中井英夫『虚無への供物』

パズルストーリイが現代の神話になるとき トマス・フラナガン『アデスタを吹く冷たい風』

傑作秀作がざくざくスタンリイ・エリンの短篇集 スタンリイ・エリン『九時から五時までの男』

シリアスな題材をシリアスなまま娯楽に ブライアン・ムーア『夜の国の逃亡者』

クリスティの最大の武器は何か アガサ・クリスティ『葬儀を終えて』

善と悪、文明と野蛮の間でふるえる人間の姿 R・L・スティーヴンスン『バラントレーの若殿』

スピーディな中に豊かなディテイルを持つ レックス・スタウト『我が屍を乗り越えよ』

映画にはない悪魔じみたノンシャランさ パトリシア・ハイスミス『太陽がいっぱい』

仮に、こんなことを考えてみよう アヴラム・デイヴィドスン「ラホール駐屯地での出来事」

悠然とした筆致のパズルストーリイ エドマンド・クリスピン『お楽しみの埋葬』

外套と短剣と魔法の国 ランドル・ギャレッド『魔術師が多すぎる』『魔術師を探せ!』

調子はずれの色彩の中に潜む何か ライオネル・デヴィッドスン『モルダウの黒い流れ』

ジャッカルが生きつづける理由 フレデリック・フォーサイス『ジャッカルの日』

落日の英国で企まれた戦争ごっこのような犯罪 ジョン・ボーランド『紳士同盟』

『獄門島』の魅力 横溝正史『獄門島』

ユーモアミステリが芽吹いたころ 高橋泰邦『軍艦泥棒』

■第六部
時と場所の二重に隔てられた恋 小林信彦『イーストサイド・ワルツ』

主人公の合理的思考法に苦労を予感する 川島誠『もういちど走り出そう』

素晴らしい奥さんじゃないですか 村上春樹『パン屋再襲撃』

これで貴女がなぐさめられるなら 青野聡『風の交遊録』

こわくて悲しい愛のない恋愛小説 東野圭吾『むかし僕が死んだ家』

愛は所有か盲目か? 篠田節子『愛逢い月』

ノンフィクションのようなスタイルで 連城三紀彦『花塵』

物語ることに仮託した閃光の人生 北村薫『水に眠る』

恋の真実が埋もれてしまう 志賀直哉「赤西蠣太」

東宮妃となるためのモラトリアム 田辺聖子『王朝懶夢譚』

アクティヴな女の子とコンサヴァティヴな男の子 氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ

悪い人が出て来ない 村上由佳『野生の風』

ひねった恋愛小説の傑作 アーウィン・ショー「夏服を着た女たち」

アメリカ版典型的娯楽恋愛小説 ベルヴァ・ブレイン『愛はためらい』

ふたりきりの感触 レイ・ファラデイ・ネルスン『ブレイクの飛翔』

「自立せずに済む」という平凡な事実を描くこと 和泉ひろみ『あなたへの贈り物』

愛することと憎むことを取り戻した男 グレアム・グリーン『拳銃売ります』

男と女が歩み寄る足取り フェイ・ケラーマン『豊饒の地』

平凡な生活の中に描かれる純化した息苦しさ 山本文緒『群青の夜の羽毛布』

平穏な運命の娘が苛酷な運命の男に科したもの 皆川博子「十五歳の掟」

デフォルメされた日本女性の行動原理 連城三紀彦『隠れ菊』

屈折した男の愛の顚末 大坪砂男「天狗」

読み終わって初めて分かる恋ごころ ウィリアム・フォークナー「エミリーにバラを」

分からなければ気のすまない女の子 堀田あけみ『唇の、することは。』

愛がすれ違った先にある悲劇 ルース・レンデル『求婚する男』

ハードボイルドタッチの恋愛小説 レイモンド・チャンドラー「待っている」

フィリピンに突っ込んでいくニッポン人 内山安雄『フィリピン・フール』

狂気への明るい道 パトリシア・ハイスミス『愛しすぎた男』

愛の一方通行 栗本薫『あなたとワルツを踊りたい』


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