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2015年08月12日09:48

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『本の窓から』目次(2)

■第三部
まだバリンジャーを読んでいない貴方へ ビル・S・バリンジャー『赤毛の男の妻』『歯と爪』

限界状況での憎悪と差別感情 J・M・スコット『人魚とビスケット』

サスペンス溢れる知られざる傑作 ヒュー・ペンティコースト『狂気の影』

ハウダニットを支えるもの 福永武彦『加田伶太郎全集』

いわゆるひとつの名人芸 アガサ・クリスティ『死との約束』

アイロニーいっぱいの遺産相続ゲーム トマス・スターリング『一日の悪』

「ジェミニイ・クリケット事件」と「ジェミニー・クリケット事件」 クリスチアナ・ブランド「ジェミニー・クリケット事件」

ロス・マクドナルドが生涯描き続けたもの ロス・マクドナルド『ブルー・ハンマー』

居心地の悪さ抜群の食えない短篇集 パトリシア・ハイスミス『世界の終わりの物語』

トリッキイな論理の小説 泡坂妻夫『煙の殺意』

パズルストーリイの傑作が持つ大きな瑕 高木彬光『人形はなぜ殺される』

タネも仕掛けもなさの正体は? ネビル・シュート『パイド・パイパー 自由への越境』

パズルストーリイ砂漠に湧いたオアシス アイザック・アシモフ「忍び笑う筐」

アメリカ白人にとっての怪物領域 マーガレット・ミラー『これよりさき怪物領域』

落ちついた描写が上品なサスペンスミステリ ノエル・クラッド『ニューヨークの野蛮人』

愛のない支配で蝕まれるもの スーザン・ヒル『ぼくはお城の王様だ』

パズルストーリイかくも成りがたし ヘレン・マクロイ『家蠅とカナリア』

誰からも守られることのない不安 コーネル・ウールリッチ『砂糖とダイヤモンド』

ミステリという形式がいかなる小説的力を持つか ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』

古びることのないグリーンの国際政治小説 グレアム・グリーン『おとなしいアメリカ人』

トリックを小説に仕上げるということ 岡嶋二人『あした天気にしておくれ』

もうバリンジャーを読んだ貴方へ B・S・バリンジャー『赤毛の男の妻』『歯と爪』

■第四部
始祖鳥は鳥か獣か ダシール・ハメット『血の収穫』

性と暴力を通じて人間の暗黒面を描く ウィリアム・フォークナー『サンクチュアリ』

それはとてもスピーディだから ジャイムズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』

イギリス人が書いたきわめつけの覗き見 ハドリー・チェイス『ミス・ブランディッシの蘭』

コンプレックスを抱えた主人公 ホレス・マッコイ『明日に別れの接吻を』

グーデイスの甘さと通俗性 デイヴィッド・グーディス『狼は天使の匂い』

スピレインが黒くならないのはなぜか ミッキー・スピレイン『縄張りをわたすな』

一人で朽ちていったイヌ ウィリアム・P・マッギヴァーン『殺人のためのバッジ』

不思議な主人公の描き方 エド・レイシイ『さらばその歩むところに心せよ』

悪事を為せども堕ちず? ドナルド・E・ウェストレイク『その男キリイ』

奇妙で不気味なユーモアに満ちた犯罪小説 ジム・トンプスン『ポップ1280』

フランスの暗黒街を描く仏製ノワールの始まり ジョゼ・ジョバンニ『おとしまえをつけろ』

ヘンな主人公が窮地でジタバタするために ダン・キャヴァナー『顔役を撃て』

理由のない逸脱を描いて ジャン=パトリック・マンシェット『殺しの挽歌』

登場人物が崩れていく ジェイムズ・エルロイ『自殺の丘』

壊れた人間の暴走を冷静に緻密に描く アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』

新しい語り手に見るエルロイの深化 ジェイムズ・エルロイ『ホワイト・ジャズ』
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