アマゾン・オリジナルドラマ初鑑賞『ザ・コレクション』第一シーズン全8話鑑賞致しました

皆様、お今晩は。アマゾン・プライム・ビデオにてアマゾン・オリジナルドラマ『ザ・コレクション』第一シーズン全8話を鑑賞致しました。その感想です。


1947年、パリ。新鋭のファッションデザイナー、ポール・サビーヌは、有力なビジネスパートナーと提携を結び、パリ・ファッション界の頂点に立つという大きなチャンスを与えられる。しかし、彼には、気まぐれだが天才的なデザインの才能を持つ弟のクロードが必要だった。そして、その秘密は何があっても、誰にも知られてはならなかった――。

アマゾンUKオリジナルドラマであるだけに、半端じゃなくお金も掛かっていますし、演出がキメ細やかです。二話目でゲイのデザイナーのクロードが、最後に愛した海軍の男の実家を訪れるシーンがあるのですが、男には妻子が居た……。妻が抱く赤ん坊を見て人知れず流す涙は切なく、久々に良いものを見させて頂きましたと唸る程であります。戦後間もない混乱期のパリのオートクチュールの世界を描いているだけに、才能あるファッションカメラマン、お針子からモデルに起用されるヒロイン。お針子をしながらデザイナーを夢見る黒人女性や、やり手のメゾンのオーナーとその奥方なんですが、何とメリル・ストリープ姐さんの娘さんが演じているだけあって若いころのお母さんを観ているようでありました。

衣装デザインは、『シャネル&ストラヴィンスキー』で衣装デザインを担当されたシャッツーンとファブが担当されているだけあって毎回ため息が出るような豪華な衣装が楽しめます。アマゾン・オリジナル・ドラマの底力を見せつけたような秀作でした。