mixiユーザー(id:1471688)

2020年07月01日16:27

60 view

【美術】800年のランウェイ「きもの KIMONO」展

皆様、お今日は。東京国立博物館にて8月23日迄開催中の魅惑の大展覧会「きもの KIMONO」展に行って参りました。その感想です。


日本の美意識を色と模様に表わした「きもの」。その原型である小袖は、室町時代後期より、染や刺繡、金銀の摺箔などで模様を表わし、表着として花開きました。きものは、現代に至るまで多様に展開しながら成長し続ける日本独自の美の世界を体現しています。

本展では、信長・秀吉・家康・篤姫など歴史上の著名人が着用したきものや、尾形光琳直筆の小袖に加え、きものが描かれた国宝の絵画作品、 さらに現代デザイナーによるきものなど約300件の作品を一堂に展示。800年以上を生き抜き、今なお新たなファッション・シーンを繰り広げる「きもの」を、現代を生きる日本文化の象徴として展覧し、その過去・現在・未来を見つめる機会とします。


コロナ禍で一時は開催が危ぶまれていましたが、メトロポリタン美術館、ボストン美術館蔵の作品はコロナの影響で出品されなかったものの、鎌倉時代の国宝の着物から現代・飛ぶ鳥を落とす勢いのX JAPANのYOSHIKIさまプロデュースの最新作迄日本文化を彩った800年のランウェイ只今開幕です。

今回は画像が出せなくて恐縮ですが、一番の見所は皇女和宮様が徳川家に婚礼の際に持って入った品物とそのお姑さんである天璋院篤姫所用の着物と蒔絵の数々でして改めて徳川記念財団の物凄さを目の当たりにしたのと、現在も存続しているのがオドロキの輪違屋での太夫が着ていた打掛には惚れ惚れ致しましたし、メンズコレクションも充実していて織田信長が着ていた陣羽織、豊臣秀吉の着ていた陣羽織、その後を継いだ徳川家康より拝領された着物。そして裏地に国芳がデザインを担当した男臭い火消半纏の数々。

何でも東京国立博物館が纏まった形で着物の展覧会を組むのは何と47年ぶりだそうで、これでしたら毎年とは言わないまでも10年に一回の「日本国宝展」と同じペースでやって欲しいものであります。

今回凄いと思ったのは会場のレイアウトの斬新さでして、昭和に入ってからの着物に関してはちゃんとマネキンに着せて展示されているのが嬉しい配慮でありました。(一部例外はあります)


と……今回の特別展そのものに対しては文句無しの5つ星展示なのですが、本館の方が未だに二階を閉鎖しているのが残念でして、総合文化展の入場料が1000円に値上げした儘というのが解せないです。二階部分を閉鎖しているならば総合文化展の料金は半額の500円でもバチは当たらないと考えているのは自分だけでしょうか?1700円出して「特別展」と「総合文化展」の両方を観るのが今のところオススメのプランです。


https://kimonoten2020.exhibit.jp/




2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031