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2020年05月31日16:44

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【本】【ブックカバーチャレンジ7日/最終日】

皆様、お今晩は。悩みに悩んだ【ブックカバーチャレンジ7日/最終日】は、東京国立博物館平成館開館記念特別展「金と銀」の図録です。1999年10月12日発行。

何故この図録にしたかを語る前に、最終日の候補作だけ挙げさせて下さい。有吉佐和子先生の『複合汚染』、『芝桜』(共に新潮文庫)、梶山季之先生の最高傑作の一つで西武グループ創設者堤康次郎をモデルにした『悪人志願』(角川文庫)、メフィスト賞絡みだと日明恩さまの『それでも、警官は微笑う』(双葉文庫)、もし巨大火山が噴火したらどうなるのか?をこの自分が読んですら驚愕した石黒曜先生の『死都日本』(講談社文庫)、日本冒険小説協会大賞、若しくは今も続いていたら大賞をとっていたであろう作品から選ぶと第15回日本冒険小説協会大賞にして馳星周先生の鮮烈なるデビュー作『不夜城』(角川文庫)、そして最後の大会であった第30回受賞作である西村健先生の『地の底のヤマ』(講談社文庫)、そしてもし現在も存続していたらぶっちぎりで受賞されていたであろう第160回直木賞受賞作である新藤順丈先生の『宝島』(講談社)等があって絞り込めなかったんです。

さて、今回展覧会の図録を取り上げたのには、自分の人生を語るには外せないのが、本と映画、そして美術でして、美術と本となるとこれもまた候補が多すぎるので一番最初に「驚愕の大展覧会」と称した、本展の紹介から始めますと、平成館が出来る迄の東京国立博物館の特別展は、表敬館でやったり、本館特別第4室、5室でやったり、東洋館でやったりと会場が今でもバラバラなんですが、平成館が出来た事で大規模な特別展は此処で通常の展示を邪魔することなく開催することが出来るようになったのです。これはとても大きな進歩であります。

さて、その平成館のこけら落としであった本展覧会。何と出品点数が国宝49点、重要文化財に至っては115点、全展示数が275点と破格の驚愕の大展覧会でして、20年経っても文句無しの5つ星展示であります。

どれだけ凄かったかと申せば、長谷川等伯の国宝『楓図襖』(京都・智積院蔵)とライバルだった狩野永徳の『檜図屏風』(東京国立博物館蔵)の夢の顔合わせ(『楓図襖』はこの展覧会以外では観たことがないです)、厳島神社から国宝『平家納経』は出てくるわ、福岡市博物館からはあの『金印』(勿論、国宝)、そしてこの展示と東日本大震災の復興支援に仙台市博物館に貸し出された他は、三井記念美術館の門外不出の国宝、円山応挙作『雪松図屏風』が出たときは生まれて初めてみたので「やっぱり国宝だわ」と素直に唸ったのであります。

ホント、ため息と羨望以外に出る言葉が無い驚愕の大展覧会でして、東京国立博物館平成館で開催された展覧会は数あれど、やはり本展と第二弾であった「皇室の名宝」展この二展を立て続けに出されては、最近観た中では「茶の湯」が唯一比肩出来る位なものでしてコロナ禍で延期になって6月30日よりやっと観れる!東京国立博物館では46年ぶりとなる超期待の展覧会「きもの KIMONO」展に期待を掛けている最中でございます。

ふう、やっと7冊揃いました。読んで下さった皆様、お付き合いくださいましてありがとうございました。



https://kimonoten2020.exhibit.jp/
(きもの KIMONO公式サイト)


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