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2020年03月30日19:27

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【本】ソフィー・エナフ著『パリ警視庁迷宮捜査班』ハヤカワ・ポケット・ミステリー刊

皆様、お今晩は。ソフィー・エナフ著『パリ警視庁迷宮捜査班』ハヤカワ・ポケット・ミステリー刊を読了致しました。その感想です。


六カ月の停職から復帰したパリ警視庁警視正のアンヌ・カペスタンは、新結成された特別捜査班を率いることを命じられる。しかし、あてがわれたオフィスは古いビルの一角。集められたメンバーは、売れっ子警察小説家(兼警部)、大酒飲み、組んだ相手が次々事故に遭う不運の持ち主など、警視庁の厄介者ばかり。アンヌは彼らとともに、二十年前と八年前に起きたふたつの未解決殺人事件の捜査を始めるが、落ちこぼれ刑事たちの仕事ぶりはいかに……。

キャラの立ち具合が絶妙と高評価な本作ですが、自分が唸ったのは読みやすさとミステリーとしての構成の妙でして、随所に挟みこまれた青年の描写が絶妙なバランスを示しております。キャラが特に立っているのは、主人公のアンヌ警視正と死神と綽名されている警部補の二人なんです。その外にもポチポチと出てくるんですけれども、総勢40人のメンバーが居て、階級が一番下のメンバーでも巡査部長ですから階級だけをみるとエリート軍団のように見えるんですが、冒頭の紹介にもある通りはみだし者ばかり、期待もされていなかったチームですが、お互いに足りないところを補ってやがて一つの中心点に向かっていく様は鮮やかであります。
難を言えばフランス人の名前がルブルトンとか、ヴァランクールとかロジエールとか似たような名前の上、登場人物一覧に階級しか載っていないのでそこに一言載せて欲しかったと言うことでしょうか?
このシリーズ、出来ればテレビドラマ化すれば大当たりしそうな予感がします。ネットフリックスあたりが手を付けてくれないかと思っているのは自分だけでは無いと思っております。

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