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2020年03月30日18:07

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【映画】『恐竜が教えてくれたこと』

11歳のサム(ソンニ・ファンウッテレン君)は、この世の全ての生き物がいつか死を迎えると気づいた時に「地球最後の恐竜は、自分が最後だということを知っていたのか」と思い悩むような、哲学的な少年だった。そんなサムが、家族で過ごす夏のバカンスのため、都会の喧騒から離れたオランダ北部の島にやってくる。そこでテス(ヨセフィーン・アレンセン御嬢様)という少女と出会ったサムは、彼女の快活な魅力にひかれていく。テスは母親とふたり暮らしで、12年間生き別れたままの父親がいるという。テスが抱く父親に対する思いを知ったサムは、彼女が父親に会うために考えた、ある作戦に協力することになるが……。


予告編で大分損をしているなぁと言うのがまず第一の感想でして、正直言って邦題は最高にソソルのですが、何だか今一つ胸に来るものがないよなぁ……と思って観に行ったら、思わぬ誤算。本編の方が予告編よりも数千倍良いのであります。
まずもって感じたのは、夏の海岸なのに日差しが弱くて、そういえばフェルメールもデ・ホーホも屋外の絵を描いているのに晴天と言う感じがしなかったのは、そういう天気とは無縁だったのねと初めて納得が行きました。確かにゴッホが太陽が燦燦と照っている南仏のアルルに言って屋外で絵を描きまくったと言うのが、本作を観て初めて解った気がしました。

この作品の良いところは、85分と言う尺の中に出てくる登場人物の殆どがキャラが立っていて、無駄な登場人物が一人もいないのと、悲観主義的だった11歳の少年が一週間の夏休みで自分が如何に恵まれていたかと言うことにいつしか気が付き、これからの人生を楽しんでいこうと言う前向きなメッセージに満ち溢れているところが実に良い。

それにしてもコロナ禍の影響で自分が観に行った回は三人だけでしたが、このまま埋もれて行くのが惜しい作品であります。



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