【映画】『犬鳴村』

臨床心理士の森田奏(三吉彩花御嬢様）の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが……。

都市伝説を纏めて一本の映画にしてしまいましたと言う実に安直な設定でして、本作品が日本でそこそこヒットしていると言うのが自分には理解不能な世界でして、同じ日に観てしまった『シグナル100』も酷い出来でしたが、本作品もそれに負けず劣らずの酷さでして、唯一感心したのはホラー映画界のベテランである清水祟監督なだけに、レイティング規制ギリギリのところで打ち止めにしているところだけでありまして、こうも不条理な世界が連続すると笑って良いものかどうか悩んでしまうのであります。問題の村が地図から消されたと言う設定は昔読んだスチュワード・ウッズの『湖底の家』を彷彿とさせる設定でそれだけは良かったけれども、それであれば犠牲者の死因が全員それで統一すべきでしたし、またこれも良く企画が通ったなぁと呆れるばかりの出来栄えでした。


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