【映画】『ダウントン・アビー』

国王夫妻が訪れることになった大邸宅ダウントン・アビー。グランサム伯爵家の長女メアリー(ミシェル・ドッカリー姐さん)は、パレードや晩さん会の準備のために引退していた元執事のカーソン(ジム・カーターさま)を呼び戻すが、国王夫妻の従者たちは、自分たちが夫妻の世話や給仕をやると告げる。一方、先代伯爵夫人バイオレット(マギー・スミス姐さん)の従妹モード・バッグショー(イメルダ・スタウントン姐さん)は、自分の遺産をメイドに譲ろうと考えていた。


まず初めに申し上げたいことは、テレビドラマ版の『ダウントン・アビー』の完全なる続編であると言う事でして、最初に観るのでしたら公式サイトにある「10分でわかるおさらい特別映像」をご覧になってからの鑑賞をお薦めします。自分の場合テレビ版のシーズンを全部制覇したので誰が誰でどうした関係であることが呑み込めているのですが、初めて観る方には正直言って今回の話の面白さは十分に伝え切れていないのではと心配してしまいます。

今回の展開は国王夫妻に従事する使用人対ダウントン・アビーの使用人対決でして、モーズリーさま(ケヴィン・ドイルさま）がちょっと可哀そうな役回りでしたが、他のキャストもそれぞれに見せ場があって相変わらず手堅い作りだなぁと感心しております。メアリーの侍女のアンナ(ジョアン・フロガット姐さん）も、旦那さまのベイツ(ブレンダン・コイルさま）の影響を受けてあることを平気でやってしまいますし、人間ってこうまで変わるものかぁとシリーズ全部を観てきた者にとっては悲喜こもごもと言うのが実感であります。

意外だったのは、二代目執事のトーマス君（ロブ・ジェイムズ＝コリアーさま）に対しては非常に寛容な事でして、今回も一番幸せなのが彼だったと言う事実に少々驚いておりますが、テレビドラマ版でもそうだったのでまあ、良かったです。

今回の映画で全員のキャストが揃うのが多分最後になりますが、それらしい幕引きで大いに感心しました。ドラマ版をお好きな方には是非お薦めしたい一本です。



https://downtonabbey-movie.jp/