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2019年12月11日20:52

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【映画】本年度ベスト1はコレ!『ドクター・スリープ』

40年前、雪山のホテルで父親に殺されかけたことがトラウマになっているダニー(ユアン・マクレガーさま)は、人を避けるようにして生きてきた。同じころ、彼の周囲で子供ばかりを狙った殺人事件が連続して起こり、ダニーは自分と同じような特殊能力によってその事件を目撃したという少女アブラ(カイリー・カラン御嬢様)と出会う。事件の真相を探る二人は、あの惨劇が起きたホテルにたどり着く。

この映画、監督・脚本・編集を務めた天才マイク・フラナガンさまと主演のダニーを演じた世界一チャーミングな中年のユアン・マクレガーさまを抜きには成立しない映画でして、現在遅まきながら『シャイニング』の原作本を読んでいるのですが、あの可愛いダニー坊やがこれだけ大きくなってと伯父さんになった気分で鑑賞する事が出来ました。
ユアンさまとは1994年の『シャロウ・グレイブ』以来の鑑賞歴なので初期の頃から存じておりますが、歳をとっても依然として少年のような「輝き」は健在でして、これならばあの少年がオトナになって髭を生やしていてもアリだなぁと思わせるところが彼にしか出来ない役どころであります。

実を申しますと、映画版の『シャイニング』は先日初めて鑑賞したのですが、公開時から原作者のスティーヴン・キング御大が酷評していたのが判る程、自分にとっても全然合わない映画でしたが、本作を観ると傑作に思えてしまうから違った意味で恐ろしいのであります。

映画版『シャイニング』の最大の功績は、本作品を生んだことと言っても過言ではない程、この映画は練りに練り込まれていて、あの事件から40年を過ぎて明かされる前作の謎の存在であり、その存在を忘れたいが為に今は亡き父のジャック同様にアルコール依存症になっていて、何時の間にか父親と自分が似たような存在になっている事に気が付くホテルでのバーでの会話はお見事でございます。

そして、彼が職を転々として辿り着いたのが末期医療のホスピスでして、お迎えがくると部屋の前に来るネコちゃんも秀逸な使い方でしたし、四苦の内の「老と死」の二つの様々なかたちを描いているのも、何時の日にか迎えがくるだろうその日が来たら自分は何を思うんだろうかとも考えたりします。本作を観ながら思ったのは、何と早いところもう一度観たいと言うことでして、言葉を変えていえばこの世界が永遠に続いて欲しいと願った程の映画体験であり、何でもっと早く劇場に足を運んでおかなかったんだろうと言う後悔の念も少し含んでおります。そんな訳で本年度ベスト1は本作に決定となりました。


http://wwws.warnerbros.co.jp/doctor-sleep/index.html
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