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2019年12月07日22:44

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【映画】『否定と肯定』

1994年、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポールさま)が唱えるホロコースト否定論を自著「ホロコーストの真実」で否定していたユダヤ人の女性歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ姐さん)は、アーヴィングから名誉毀損で提訴される。やがて、法廷で対決することになった彼女のサポートのためイギリス人による大弁護団が結成され、歴史の真実の追求が始まり……。

デボラ・E・リップシュタット教授の著書『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い』(ハーパーBOOKS刊)を基に、英国最高の劇作家だと信じているデビッド・ヘア先生の脚本で描かれた法廷劇。
アイヒマン裁判の傍聴記録を雑誌『ニューヨーカー』誌に発表し、そのパッシングを描いた傑作『ハンナ・アーレント』も物凄い作品でしたが、本作品も法廷での言葉のボクシングが炸裂し、実にスリリングな映画となっております。

原告であるデイヴィッド・アーヴィング氏が、裁判を英国で行ったのには訳があって「ホロコーストがあった」と言う立証責任が被告側であるデボラ・E・リップシュタット教授にあることでして、彼女たちはその事を立証する為に遥々アウシュビッツ迄行って現場検証をしなくては為らない。本作で意外だったのは当時存命だったホロコーストの生存者を証言台に上げないと言うことでして、映画の中でも描かれているのですが生き残りの一人から法廷に立たせて欲しいと博士がお願いされるのですが、弁護団によって阻止されてしまうと言う事も描かれております。

本作品、アマゾン・プライムビデオで観たのですが、こうした骨のある作品をドンドンと配信して欲しいと強く願い、観れて良かったと思った一本でございました。


https://www.youtube.com/watch?v=htRyepLg7To
(『否定と肯定』予告編)
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