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2019年12月05日00:58

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「ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展(ハンガリー・ナショナル・ギャラリー編)

皆様、お今晩は。本日より来年の3月16日迄国立新美術館にて開催中の驚愕の大展覧会「日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展に行って参りました。その感想です。

日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念し、ハンガリー最大の美術館であるブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクション展を開催します。両館の所蔵品がまとまった形で来日するのは、じつに25年ぶりとなります。
本展では、ルネサンスから20世紀初頭まで、約400年にわたるヨーロッパとハンガリーの絵画、素描、彫刻の名品130点が一堂に会します。クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルノワール、モネなど巨匠たちの作品に加えて、日本では目にする機会の少ない19・20世紀ハンガリーの作家たちの名作も、多数出品されます。「ドナウの真珠」と称えられるハンガリーの首都、ブダペストから一挙来日する珠玉の作品群を、ぜひご堪能ください。


「ブタペスト国立西洋美術館編」については、下記のブログをご参照下さい。

https://ameblo.jp/satoshi-ookura/entry-12552847672.html

今回はハンガリーの作家で構成されている「ハンガリー・ナショナル・ギャラリー」全37作品から19作品を選択致しました。今回のメインヴィジュアルにて使用されているシニェイ・メルシェ・パール作『紫のドレスの婦人』も勿論素敵な作品なのですが、自分が新発見と喜んだのがムンカーチ・ミハーイ画伯でして、公式㏋にも掲載されている『フランツ・リストの肖像』も勿論良いのですが、一番のお気に入りだったのが『「村の英雄」のための習作(テーブルに寄りかかる二人の若者』でして、ロシア移動派の巨匠であるイリヤ・レーピンの作品を想起したのでありました。
他にはボルショシュ・ヨージェフ作『レバノンの太守(ジチ・エドムント伯爵の肖像)』もオオッと唸った作品でありましてジェームズ・ティソを思い起こさせる作風でありました。

アカデミスムを彷彿とさせる作風では、ベンツール・ジュラ作『森のなかで本を読む女性』やバラバーシュ・ミクローシュ作『伝書鳩』が筆先を感じさせない丁寧な筆遣いで好みであります。

フランス同様、ハンガリーにも象徴主義の波は押し寄せてヴァザリ・ヤーノシュ作『黄金時代』この作品は額縁を含めてナンボの作品なので是非現物を御覧願いたいのとチョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダル作『アテネの新月の夜、馬車での散策』もかなり風変わりな一作で、ギュスタヴ・モロー同様に『オルフェウス』を描いたのがフェレンツィ・カーロイ。この方の『川 2』と言う作品がとても好きで画像を探したのですが、何処にもなく掲載は断念。

ポスト印象派の世代では、ハンガリーのナビ派であるリップル・ローナイ・ヨージェフ作『赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん』や、フェーニェシュ・アドルフ作『ケシの実のケーキ』、そしてゴーギャンを思わせるのがツィガーニ・デジェー作『子どもの葬儀』と言う作品。

20世紀に入ってからは、キュビズムの影響を受けたティハニ・ラヨシュ作『窓際に立つ男』が印象に残りましたし、ベルナート・アウレール作『リヴィエラ』も空と海の色のブルーが気に入った一作でありました。


https://budapest.exhn.jp/
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