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2019年11月13日22:34

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【映画】『永遠の門 ゴッホが見た未来』

人付き合いができないフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー御大)は、いつも孤独だった。唯一才能を認め合ったゴーギャン(オスカー・アイザックさま)との共同生活も、ゴッホの行動により破たんしてしまう。しかし、ゴッホは絵を描き続け、後に名画といわれる数々の作品を残す。

この映画にゴッホの「伝記映画」を期待すると完全に外されます。これは見た人を感動させる為の映画では無くて、見た人が何かを拾う類の映画だと思って観た方が良いと思います。一言で言ってしまえば画家でもあるジュリアン・シュナーベルさまが脚本も書き、編集もして、作中の絵もお描きになって監督・製作迄してしまったのですからジュリアン・シュナーベルの「オレ様映画」(褒めています)であります。

この映画の主役はゴッホを演じていたウィレム・デフォー御大なんですが、実のところゴーギャンがこれほどまでに輝いている映画も今迄の「ゴッホ映画」の中には無くて、ポール・ゴーギャンを演じたオスカー・アイザックさまの熱演はもっと賞賛されても良いと思っております。

この映画の真の見どころは、150年近く歳月を経ても変わっていないアルル地方のロケでして、「ゴッホの描いた絵」の風景が其の儘再現されているのにはただただビックリ!

そして、予想外で嬉しかったのがルーブル美術館での撮影でして、ドノン翼のグランドギャラリーにてドラクロワの『アルジェの女たち』やジェリコーの『メデューズ号の筏』そして、ヴェネローゼ作ルーブルで最も大きな絵画である『カナの婚礼』等の絵が観れたのにはホント嬉しくて涙が出てしまいました。

そして、ゴッホが語る先達の画家。フランス・ハルス、ベラスケス、ゴヤ……それに合わせてイメージ画が流れるところも同様でして、自分の好きな場所は此処だったんだと再認識。

この映画を観ていると、ウィレム・デフォー御大が全身から幸せオーラを発散しているカットが何か所かあって、生涯を通じて不遇な生活でありましたが、内面的には不幸では無かったのだと思い、せめてあの世では兄弟仲良く暮らして行けると良いよねと思ったのでありました。

最後になりますが2019年のアカデミー主演男優賞は、『ボヘミアン・ラプソティ』のラミ・マレックさまが受賞しましたが、去年は『グリーンブック』のヴィゴ・モーティセン御大、『バイス』のクリスチャン・ベールさま、『アリー・スター誕生』のブラッドリー・クーパーさまと稀にみる高レヴェルの闘いであったと思います。『グリーンブック』を観た時は、『ボヘミアン〜』が無ければ受賞かなぁと思っていたのですが、今回本作を観て考えが変わりました。それほどのなりきりぶりであります。


https://gaga.ne.jp/gogh/


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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年11月14日 22:41
    >この映画にゴッホの「伝記映画」を期待すると完全に外されます。これは見た人を感動させる為の映画では無くて、見た人が何かを拾う類の映画だと思って観た方が良いと思います。

    そうなんですね!私も知っている事が出てきていたけど、これだけじゃないなとは思いましたが、大倉さんの感想で、
    すごく腑に落ちました。
    私は色々拾えたので、いい映画観たなと、満足しています。

    >この映画の真の見どころは、150年近く歳月を経ても変わっていないアルル地方のロケでして、「ゴッホの描いた絵」の風景が其の儘再現されているのにはただただビックリ!

    それ思いました!
    撮影に関して書くのを忘れましたが、シュナーベルの作品は、カメラがすごくいいんですよね。
    「潜水服は蝶の夢を見る」もそうでしたし、私はカメラで感嘆することは少ないんですが(多分あまり興味がない)、
    今回はシュナーベルなんで、期待して観て、そこも満足感が得られました。
    多分シュナーベルとは相性がいいのでしょう。
    それも確信出来て嬉しかったです。

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年11月15日 09:01
    ケイケイさん姐さん、おはようございます。今晩も夜勤なので本格的なコメントとケイケイさんと銀猫さまとのセッションにも割り込みたいので明日書きますね。しばしお待ちください。
     
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2019年11月16日 15:32
    ケイケイさん姐さん、おこんにちは。返信が遅れて申し訳ございません。

    さて、この映画普通の「伝記映画」として観ると、結構端折った所が多いんです。もう既にゴッホの生涯に関しては描かれているので御存知でしょうから、此処は省きますと言う所が結構多いのです。ただ、その描かれなかった部分を差し引いても魅力的なのが描かれた部分でして、ゴーギャンの描写や、ゴッホの死の真相。実はこの死因は近年になって出てきたものでして、自殺にしては銃創の位置が違うのではとか根拠はあるようなのですが、ゴッホ美術館側としては否定しております。

    そして、この映画はジュリアン・シュナーベルによるシュナーベル映画でして、ケイケイさん姐さんのようにシュナーベル監督と相性が良い人には堪らない魅力だと思っております。

    自分が今回観て驚いたのが、本文にも書きましたが監督のみならず、製作、脚本、編集、そして作中に描かれている複製画迄全部描かれていた事でありまして、画中でゴッホが筆を入れているシーンに関してはウィレム・デフォー御大の名前もクレジットされておりましたし、役になる為に監督より絵の手ほどきを受けていたみたいです。

    正統的なゴッホの伝記映画としては、『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』の方がドキュメンタリー映画の為史実に忠実ではありますが、これはこれで魅惑的な一本でございました。

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