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2019年11月13日20:37

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【映画】「ゴッホ展」の予習なら此方がオススメ『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』

美術史において最も偉大な画家の1人とされるフィンセント・ファン・ゴッホ。その死後、ほぼ無名だった彼の作品に出会い、個人コレクターとしては最大規模の約300点を収集したのは、ある1人の女性だった。その名は、ヘレーネ・クレラー=ミュラー。オランダ有数の資産家であり、4人の子どもの母でもあった彼女は、娘が通っていた絵画教室で芸術に触れ、絵画のコレクションを始める。その興味はファン・ゴッホが影響を受けた画家たちにも広がり、一大コレクションは1938年にクレラー=ミュラー美術館として結実。本作では、ファン・ゴッホ研究の第一人者であるマルコ・ゴルディンが監修を務め、ファン・ゴッホが修業時代に描いた素描画から自殺の直前まで変化し続けた作風を、波乱の人生と重ね合わせて解説する。また、「人間の値打ち」や「歓びのトスカーナ」などで知られるフランスを代表する女優ヴァレリア・ブルーニ・テデスキがガイド役として登場。ファン・ゴッホとヘレーネが残した膨大な手紙から、芸術と人間の生を探究する2人の深層に迫る。生涯出会うことのなかったファン・ゴッホとヘレーネ。2人の間に芽生えた魂の絆とは……?


皆様、お今晩は。本作を11月10日の日曜日に新宿武蔵野館にて、もう一本のゴッホ映画である『永遠の門 ゴッホの見た未来』を本日夜勤明けにTOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン6にて鑑賞致しました。


さて、「ゴッホ展」を何処かの美術館で開催しようと思ったら世界最大のゴッホコレクションを誇る「ゴッホ美術館」と今回この映画で取り上げられた「クレラー=ミュラー美術館」この2館の協力無しには不可能であります。今上野の森美術館で開催されている「ゴッホ展」も前半はハーグ美術館の所蔵品や日本からは和泉市立久保惣記念美術館蔵の『耕す人』を含めて全世界10か国25か所からゴッホの作品を展示があるんですが、それでも最終章を飾るのは今回は「クレラー=ミューラー美術館蔵」のものだったりするのであります。


ゴッホの名声が今あるのは、弟のテオの妻のヨーさまがテオ亡き後、積極的に個展を開催して、その絵をゴッホ死後20年と言う奇跡的な速さで買い求めた今回の映画のヒロインであるヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人でありまして、この二人の女性の尽力が無かったらとても現在のブームは起きていなかったと断言出来ます。

さて、この映画最初はヘレネ・クレラー=ミューラー夫人と彼女とその旦那さんが国立公園の中に設立したオランダのモダンアートの殿堂である「クレラー=ミュラー美術館」に割かれているのですが、後半になるにつけフィンセント・ファン・ゴッホの生涯に移っていくんです。ですから「ゴッホ展」の事前予習と言う意味では此方を観るのが良いかなぁと思っております。もう一本のゴッホ映画の方である『永遠の門 ゴッホの見た未来』はゴッホの伝記映画だと思って観ていると外されてしまうので予習には此方をお勧めいたします。

それにしてもヘレネ・クレラー・ミューラー夫人があと30年早く生きていればゴッホもモネやルノワールのように生前から大富豪になれたのにと思うと可哀そうになってしまうのでありました。



http://gogh-helene.com/
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