競泳選手の大学生ヘイリー(カヤ・スコデラーリオ御嬢様)は、巨大ハリケーンの後、父(バリー・ペッパーさま)と連絡が取れないと聞いてフロリダの実家に戻る。地下で大けがを負い気絶していた父を発見した彼女は、突如何者かによって地下室の奥に引きずり込まれ、右足を負傷してしまう。家の中はどう猛なワニたちに支配されていた。
東日本を猛烈な勢いで惨禍をもたらした台風19号の被災者の方には大変申し訳ない感想になるのですが、台風通過の翌日にTOHOシネマズ新宿で本作品を観たので臨場感が半端じゃなく、つくづく今回の台風は雨風だけで済んで良かったなぁと不謹慎にもそう思った程、怖い映画でありました。
今回の映画で評価すべき点は、屋外での洪水が濁っていることでして、家の中のセットに流れ込む水は無色透明なのは撮影の都合上仕方ないとは言えるんですが、屋外部分の洪水シーンはちゃんと洪水していたのがリアルでありました。それと本作品を観る前はアリゲーターが何で人を襲うのかが疑問点としてあったのですが、実家のご近所に「ワニ園」があって、そこから脱走したワニさんはアフリカに住んでいるクロコダイルかイリエワニと言った人も襲ってしまうワニさんなのであります。
さて、サメが登場するパニック映画は数あれど、ワニが登場する映画となると思いつくのが無いのでありまして、調べてみたら『U.M.A レイク・プラシッド』と言う映画があるらしい。
サメ映画を観続けているとサメさんの習性や種類に無駄に詳しくなると言う副作用がありますが、今回の映画のツッコミ所は、お父さんが生物学者でも何でもないのにやたらワニの弱点に対して詳しすぎると言う事がありまして、脚本家の方が調べたんでつい書きたくなったんだろうなぁと思ってしまうのでありました。
最後にこの映画の監督を務めたのは、傑作『ピラニア』や『ヒルズ・ハブ・アイズ』を撮ったアレキサンドル・アジャ監督でして、水の中の惨劇を描かせるのが上手いのは『ピラニア』で証明済み。製作者であるサム・ライミさまの方にばかり脚光を浴びているようですが、是非アジャ監督にもエールを送って欲しいなぁと思ったのであります。
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