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2019年05月19日20:22

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【美術】「オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵 メアリー・エインズワース浮世絵コレクション −初期浮世絵から北斎・広重まで」展

皆様、お今晩は。千葉市美術館にて来週の5月26日迄開催中の驚愕の大展覧会「オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵 メアリー・エインズワース浮世絵コレクション −初期浮世絵から北斎・広重まで」展に行って参りました。その感想です。


アメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、アメリカ人女性メアリー・エインズワース(1867-1950)が、この母校に寄贈した1500点以上の浮世絵版画が所蔵されています。明治39年(1906)、エインズワースの来日を契機に始まったこのコレクションでは、珍しい初期の作品から、鳥居清長(1752-1815)や喜多川歌麿(?-1806)など錦絵が興隆をみた黄金期の作品、葛飾北斎(1760-1849)、歌川広重(1797-1858)の活躍による幕末の風景画に至るまで、浮世絵の歴史をほぼ網羅することができます。
よく知られた人気のある作品ばかりでなく、希少な作品も多く、また保存状態も良好で、浮世絵版画の魅力を余す所なく伝える美しいコレクションですが、これまでアメリカにおいてさえ大規模な展覧会は行われたことがありませんでした。
本展覧会は、現地調査を踏まえ、メアリー・エインズワース浮世絵コレクションから珠玉の200点を選りすぐり紹介する、初めての里帰り展です。美しい浮世絵で満たされたエインズワースの玉手箱を初めて開くこの展覧会を、是非ご堪能ください。

期待はしていたものの、想像以上に凄まじいコレクションでして、これが一個人によって収集されたとは俄かに信じがたい1500点でして、この中から200点が初来日を果たしているんですけれども、世界に一点しか存在が確認されていない奥村政信作『羽根突きをする美人』や、これまた世界に二点しか存在が確認されていないという鳥居清長作『眉を装う芸者』等の激レア物も含めて、これまた初めて観る7点綴りの喜多川歌麿作の『見立唐人行列』等滅多に御目に掛かれるものばかりと思いきや北斎や広重等のお馴染みの絵も沢山あってバランスが取れた展覧会になっていると感じました。
自分でも意外でしたが、葛飾北斎の富嶽三十六景を纏めて十一枚観るというのも新鮮でしたし、歌麿は数多く収集しているのに今回の展示では写楽が僅か一点のみで『二代目小佐川常世の一平姉おさん』と言う作品なのも個人コレクション故の傾向なのかなぁと思ったのでした。職業柄雨が憂鬱なので歌川広重の『東海道五拾三次之内 庄野 白雨』や『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』等の雨の絵を観るとブルーになるのでありました。さて、この展示千葉市美術館を終えたあとは、大阪と静岡に巡回するそうなのでこの機会を逃すとまず観られない貴重な機会ですので是非共足をお運びください。
それにしても千葉市美術館は遠いですわ。往復するだけで3時間掛かってしまうので休みの日でないと足を運べません。まあ、疲れたけれども行った甲斐がありました。



http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2019/0413_1/0413_1.html
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