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2018年01月22日19:00

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【美術】「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」

皆様、お今晩は。Bunkamuraザ・ミュージアムにて3月11日迄開催中の「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」に行って参りました。その感想です。


プラハに宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世(1552-1612)は、稀代の収集家として、また芸術の庇護者として知られています。
16世紀末から17世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から優れた人物たちが集結し、芸術作品、あるいは科学機器などのあらゆる優れた創作物、更には新たに発見された珍奇な自然物などが集められ、文字通り「驚異の部屋」とでも呼ぶべき膨大なコレクションが形成され、当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点ともなりました。
本展ではジュゼッペ・アルチンボルドを始め、ルドルフ2世が愛好した芸術家たちの作品を中心に、占星術や錬金術にも強い関心を示した皇帝の、時に魔術的な魅力に満ちた芸術と科学の世界をご紹介します。

帝都をウィーンからプラハに移したこと以外は政治的には見事になにもしなかった皇帝ですが一度、文化・芸術面に向けるとハプスブルグ家の中でも首位を競える見事なパトロンでしてその恩恵を一番に受けたのが去年日本で初めての大回顧展を開催して貰ったアルチンボルドであることは疑いようがない事実でありまして、何と徳川家康からスペイン国王フェリペ三世に贈られた日本の甲冑が叔父であるルドルフ二世の手に渡った可能性もあると言う位当時のプラハには世界津々浦々から様々なお宝が集まっていたのであります。今回は借りられなかったものの、ウィーン美術史美術館から諸工芸品を借りる事が出来たら国立清美術館のスペースを全部借りたとしても展示しきれるかどうかと言う程の蒐集でして今回もスエーデンのスコークロステル城等から良く借りて来れたよなぁと思った作品が鎮座しております。

最後に政治的には「何もしなかった」と書きましたが、それは「戦争もしなかった」と言う事であり、兄を追放して弟マティアスが帝位に就くと30年戦争が勃発して両陣営共に「ルドルフ帝の頃は良かった」と懐かしんだと言います。
尚、今回の文章を仕上げるにあたり芸術新潮2002年10月号の特集である「憂愁の皇帝ルドルフ二世驚異の美術コレクション」を参照させて頂きました。





http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
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