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2017年03月12日08:01

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【美術】初期作品に圧倒された「草間彌生 わが永遠の魂」展

皆様、お今晩は。5月22日迄国立新美術館にて開催されている「草間彌生 わが永遠の魂」展に行って参りました。その感想です。


世界を舞台に活躍する前衛芸術家、草間彌生(1929年−)。1950年代後半に単身ニューヨークに渡って以降、絵画、彫刻、インスタレーション、映像、さらには小説に至るまで、広範な活動を展開してきました。デビュー以来一貫して時代の最先端を走り続け、今なおその創作意欲はとどまるどころか、さらに加速しています。近年では欧米、中南米、アジア、そして日本など世界各地で大規模な個展を次々と成功させており、今や「日本が生み出した最も傑出したアーティスト」といっても過言ではないでしょう。本展では、2009年から草間が精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」のうち日本初公開作品約130点を中心に据え、初期から現在に至る創作活動の全貌を約270点の作品によって総合的にご紹介します。

会場に入るといきなり極彩色の洪水が飛び込んできて、落ち着いて室内を見渡すとあちらこちらで写真を撮っている観客があちこちに。これは連作集である『わが永遠の魂』132点が一同に展示され草間先生の御好意でこの一番大きな展示スペースの全作品が一眼レフ・三脚・動画等を使わなければ写真撮影可能と言うことで皆様お撮りになられております。何作品か良いのはあったのですが、本当に撮りたかったのは20世紀の初期作品→ニューヨーク時代→帰国後の作品群でして、今の作品には今二つブレて水増しした感想しか持てないのですが20世紀中の作品は刺さるのであります。

本当に初期の作品である『稔り』は何と1945年の作品でして、戦後70年間誰にも売らずに大切に取っておられたのでありまして、この初期の作品の殆どが「作家蔵」であったことに驚くのであります。ニューヨーク時代の作品では東京都現代美術館が所蔵している『死の海を行く』が大きな目立つ作品なのに静謐さを湛えておりますし、帰国後の作品で圧倒されたのは戦争三部作の『戦争の津波』、『無名戦士の墓』、『戦争』でして全てが東京都現代美術館所蔵作品なので、小池現東京都知事が都議会で明言された通り「美術館での写真撮影可能」と言う事が実現されれば東京都現代美術館のMOTコレクション展の時に写真撮影出来ると言うことになるのでして、一日も早い公約実現を心待ちにしております。


http://kusama2017.jp/
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