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2016年10月16日09:14

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【美術】久々に目新しい山種美術館の展示「速水御舟の全貌 −日本画の破壊と創造−」展

皆様、お今晩は。山種美術館にて12月4日迄開催中の特別展「速水御舟の全貌 −日本画の破壊と創造−」展に行って参りました。


山種美術館は、山種証券(現・SMBCフレンド証券)の創立者である山崎種二(1893−1983)が、個人で集めたコレクションをもとに、1966(昭和41)年7月、東京・日本橋兜町に日本初の日本画専門美術館として開館、2016年に50周年を迎えました。種二は「絵は人柄である」という信念のもと、同時代の日本画家たちと直接交流を深めながら作品を蒐集していきました。

明治末から昭和の初期に活躍した日本画家・速水御舟(1894−1935)は早世したため、一つ違いという同世代でありながら種二が実際に会うことはかないませんでしたが、機会あるごとに御舟の作品を蒐集し、自宅の床の間にかけて楽しんでいました。1976年に旧安宅産業コレクションの御舟作品105点を一括購入し、計120点の御舟作品を所蔵することになった山種美術館は、以来、「御舟美術館」として親しまれてきました。このたびの展覧会では、開館50周年を記念し、当館の「顔」ともいえる御舟コレクションに、他所蔵の各時期の代表作品も加え、初期から晩年にいたる御舟の作品約80点でその画業の全貌をふり返ります。

「梯子の頂上に登る勇気は貴い、更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に貴い」と語り、新しい日本画を目指して努力と挑戦を続けた御舟は、40年という短い人生の中で、一つのところにとどまらず、生涯を通して新たな表現に挑み続けた画家でした。

本展では、研鑽を積んだ修業時代や画塾の兄弟子・今村紫紅の感化を受けた時代から始まり、洋画家・岸田劉生や西洋画、宋代院体花鳥画などへの意識から生まれた写実への追求、代表作《炎舞》以後の新たな日本画への挑戦、さらに渡欧後に取り組んだ人体表現や晩年の水墨による花鳥画に至るまで、御舟の各時期の代表作品を集めて展示いたします。当館の御舟コレクションと他所蔵の御舟の名品が一堂に会する23年ぶりの大回顧展です。


今回の特色は何と申しても山種美術館所蔵以外の速水御舟作品が観られることでして、なまじっか纏まったコレクションがあるだけに他館から借りて展覧会を行うと言うことは中々しない美術館でしたが、今回は霊友会妙一コレクションや長谷川町子美術館、東京国立近代美術館、東京国立博物館に意外なところでは歌舞伎座や個人コレクターから借り入れて久々の目新しい展覧会になっております。

今回ご紹介するにあたっては『炎舞』や『名樹散椿』と言った山種美術館の作品の画像は一切使わず他館から借り入れた作品のみであります。

そこで分かったのは同じ作家の作品でも『茶碗と果実』のように東京国立近代美術館にある作品と『萌芽』のように東京国立博物館に収蔵されている作品があって明治以降の作品は基本的には東京国立近代美術館に収蔵すると言うフランスの国立美術館の区分けをしたいところですが現状は中々難しいと言う問題を図らずも浮き彫りにしたのでありました。



http://www.yamatane-museum.jp/exh/2016/gyoshu.html
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