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2016年10月10日18:53

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【美術】月火曜日は写真撮影可能な「デトロイト美術館展」

皆様、お今晩は。来年の1月21日迄上野の森美術館にて開催中の「デトロイト美術館展 −大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち−」を鑑賞致しました。その感想です。


モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、まさにヨーロッパ近代絵画の「顔」ともいうべき巨匠たちの名画が一挙来日。

1885年に創立して以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、世界屈指のコレクションを誇る美術館として成長したデトロイト美術館。ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として初めて購入したのもデトロイト美術館でした。

このデトロイト美術館は、2013年、デトロイト市の財政破綻を機に、市の財源確保を目的として所蔵品売却の可能性が取りざたされました。しかし、国内外からの協力、そしてデトロイト市民の声により、作品は1点も失われることなく市民の憩い・学びの場として存続しています。

危機を乗り越え、今なお美術館のコレクションの中核を成している印象派、ポスト印象派、20世紀のフランス、ドイツの数々の傑作の中から選りすぐりの全52点をご紹介します。


出展数は少ないものの「選りすぐり」に嘘も誇張も一切無い秀逸な作品群に驚愕致しました。皆様のお目当ては印象派と後期印象派でしょうが、自分が最も感心したのは20世紀ドイツ絵画とエコール・ド・パリのシャイム・スーティンとアメディオ・モデリアーニの二人。そしてピカソでして、とりわけスーティンの『赤いグラジオラス』はこんなに秀逸な作品を残していたのか!と目からウロコが何枚も落ちましたし、モディリアーニの『男の肖像』は今迄現物を見て来たモディリアーニの中でも最も優れたものの一つですし、写真はアップ出来ないのが残念ですがピカソも様々な作風の作品が展示されているんです!

一番の謎が20世のドイツ絵画が何でこれ程までに集められているのか?メルセデス・ベンツの発祥地だからか?とどうでも良い勘ぐりをしてしまいますが、カンディンスキーから始まってベックマンやキルヒナーと言ったナチスに因って「退廃芸術」と腐されたものがアメリカに沢山あると言う驚き!日本では中々観る機会が無いからホント貴重であります。

あと、今回の展覧会では東京会場では毎週月・火曜日が写真撮影可能な日でして、SNSに投稿不可の作品は何枚かありましたが、写真を撮る分には全然OKと言う神対応。
ここ最近、「トーマス・ルフ展」や「驚きの明治工藝」展など写真撮影OKな特別展が多くて嬉しい傾向であります。


http://www.detroit2016.com/index.html
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