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2016年10月02日15:55

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【美術】動線の悪さが致命的!「ダリ展」

皆様、お今日は。国立新美術館にて12月12日迄開催中の「ダリ展」に行って参りました。その感想です。


スペインに生まれたサルバドール・ダリ(1904年-89年)は、もっとも有名な20世紀の芸術家の一人です。1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、シュルレアリスムを代表する画家として活躍しますが、やがてアメリカに進出、大きな成功と人気を獲得します。その一方で、映画や演劇、ファッションなどの異分野へも積極的に参画して、ウォルト・ディズニーやエルザ・スキャパレリなどとコラボレーションを行い、次々と著作を発表して、ジャーナリズムやメディアにも盛んに登場しました。芸術と芸術家のあり方を変革したダリは、まさに現代美術の先駆者の一人ということができるでしょう。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(フロリダ州セント・ピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、国内所蔵の重要作品を加えて、約250点によって多面的なダリの世界を紹介する、日本では約10年ぶりとなる本格的な回顧展です。


本日晴天でしかも日曜と言うことで行列覚悟で行って参りましたが混んではいましたが並ぶことなく入ることが出来ました。
今回の展覧会で一番感心したのは第二章の「モダニズムの探求」の章でして、シュルレアリスムに入る前にキュビズムに入ってみたり、新印象派的な点々表現に挑んでみたりと中々面白いのでありますが、幸いにも公式サイト上にて『ルイス・ブニュエルの肖像』(国立ソフィア王妃芸術センター蔵)があったので
載せる事に致しました。一見するとダリと言うよりもデ・キリコの絵のタッチに似ている気がするんですが……。
まあ、それはそれとして今回は映像作品のコラボレーションとして『アンダルシアの犬』と『黄金時代』そして『白い恐怖』の映像が場内に掛けられているんですが、この上映は動線上問題がある配置でしてこれがあるが故にもう一度昔の作品を見たいと思っていても人垣に邪魔されてしまっていて元の展示室に戻るのに非常に難儀したので五つ星はつけられず、四つ星と言う結果に相成りました。

余談でありますが、サントリー美術館にて開催されている驚愕の大展覧会「鈴木其一」展がこの展覧会の半分以下の入りと言うのは非常に悔しいものがありましてメトロポリタン美術館から十年ぶりに里帰りした『朝顔図屏風』の前でダリ展位の混雑があったら嬉し涙で咽ぶのにと非常に悔しいのであります!

さて、今回の展覧会でもう一つビックリしたのは『幻想的風景 暁』、『幻想的風景 英雄的正午』、『幻想的風景 夕べ』
と言う三伏対の大作が横浜美術館の所蔵であったり、代表作の一つであろう『ポルト・リガトの聖母』が福岡市美術館の所蔵、そして晩年の大作『テトゥアンの大会戦』は諸橋近代美術館が所蔵していると言う意外や意外ダリ保有率は高かったと言うことであります。



http://salvador-dali.jp/
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