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2015年11月05日09:43

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【美術】今年観た中で最も期待値と実物のギャップが大きかった驚愕の大展覧会\(^o^)/「横浜発おもしろい画家 中島清之 日本画の迷宮」展

皆様、おはようございます。来年1月11日迄横浜美術館にて開催されている驚愕の大展覧会「横浜発おもしろい画家 中島清之 日本画の迷宮」展に圧倒されてまいりました。\(^o^)/その感想です。

中島清之(なかじまきよし)という画家を知っていますか。その名を知る人々も、思い浮かぶ作品は、実に様々かもしれません。豊かな才気と旺盛な好奇心に満ち、常に新しい様式と手法に挑戦し続けた清之は、一見同じ画家とは思われないほど多彩な作品世界を展開し、「変転の画家」と評されました。

清之は、京都での少年期から培われた仏教美術への知識と共感、そして安雅堂画塾(あんがどうがじゅく)での古画研究で得た卓越した筆技を有しながら、清新な花鳥画から大胆にデフォルメされた人物画、幾何学的な抽象表現まで、周囲を驚かすほど様々な作風を示し、日本画の可能性を追求しました。自由奔放で、時にユーモアやアイロニーに満ちた多様な作品群は、中島清之という作家像を絞り込もうとする鑑賞者を惑わせ、まるで「迷宮」に誘い込むかのような魅力を備えています。

本展では、初公開作品、さらに画稿やスケッチを含む約180点を展観し、青年期から最晩年に至る清之の画業をたどり、主題や技法への関心のありようとその変遷を探ります。さらに下図やスケッチも紹介し、画面構成上の工夫を考察します。大正から戦前・戦後の昭和という、社会や価値観が大きく変容する時代の中で、一見激しい作風の変化を示しながら、清之が生涯にわたって貫いた思想や美意識はどういったものであったのか、編年的な構成により掘り下げていきます。 

この展覧会実は直前迄殆どノーマークで過ごしてきたのですが、会場に入るなりその余りの凄さに「大変申し訳御座いませんでした」と土下座をして謝りたくなるような凄まじい展覧会であります。
普通の人の十倍は展覧会に足繁く通っている自分ですら息子さんである中島千波画伯の作品は存じていてもまさかそのお父上がこれ程迄に突き抜けた画家であったとは不覚の至りであります。今年五月迄泉屋博古館分館にて開催されていた「小川千甕 縦横無尽に生きる」展以来の衝撃かも知れません。

会場に入って真っ先に眼が向くのは『胡瓜』と言う作品でしてやはり上手い。ですが、この作風を一生貫いたかと申せば全然違っていて、その時々で作風はガラリと変貌する様に思えるのでありますが、実は根っこは一緒で「描くこと」への真摯な態度が伺えるのであります。

この人の凄いところは、琳派の技法を自家薬籠中のものにしているだけに留まらず、狩野派がかつて行っていた「粉本模写」も積極的に取り入れて、「写生」で新機軸を切り開いた円山応挙先生以降、時代遅れとも看做された技法も積極的に取り入れている。正に現代の「画鬼」と呼ぶに相応しい人かも知れません。

更に凄いのは昭和27年の時点では岡本太郎画伯も眼を付けていなかった「縄文土器」をモチーフにした『古代より(一、二)』を描いたり、昭和三十年になると革命の表具師小川泰先生と組んで『薔薇』、『梅川』、『仏』、『炎』、『陵王』という「表具込み」の斬新な表現にチャレンジしたり、そして同年『流れ B』と言う日本画では前代未聞の抽象表現主義の作品を発表したり、昭和三十八年にはアンフォルメルと日本画の融合であり作品の前で息を呑んだ傑作『霧氷』を出す傍ら、その前年には『内海』と言う作品で片岡球子先生も顔負けの厚塗りをしていたり、また昭和四十八年には歌姫ちあきなおみ姐さんの名曲『喝采』に刺激を受けその名も『喝采』と言う作品を出しているのでありますが、この作品下絵では写実的な表現をしながらも本画では簡略化、褐色から赤系統のドレスに変化させる等、断じて「キワモノ」の作品ではありません。
更にその二年後には日本画におけるアール・ヌーヴォーの極みと勝手に思ってしまった『鼬のみち』と言う作品を出したかと思えば、琳派復活の『凍夜』や『鶴図』(三溪園臨春閣襖絵)なども遺しておりその幅の広さには驚嘆するより他に仕方ありません。

今年最も良い意味で期待と実物のギャップが大きかった展覧会として文句無しの五つ星の大推薦枠として推させて頂きます。

http://yokohama.art.museum/special/2015/nakajimakiyoshi/index.html

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