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2020年04月11日02:25

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大林宣彦が星になった

『時をかける少女』大林宣彦監督、死去 82歳 最新作の公開予定日に
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6042864

 “尾道三部作”と称される『転校生』(1982年)、『時をかける少女』(83年)、『さびしんぼう』(85年)などで知られる映画作家・大林宣彦さんが、4月10日午後7時23分、肺がんのため東京都世田谷区の自宅で亡くなった。82歳。葬儀・告別式は、家族葬(密葬)を執り行い、後日、お別れの会を予定している。喪主は、妻で映画プロデューサーの、大林恭子氏が務める。《引用終わり》

 私にとって大林宣彦の偉業は『転校生』を作った事。未見の方に大雑把に説明すると、ある事がきっかけで若い男女の精神が入れ替わってしまうという、漫画なんかに良くあるような内容だが、広島県尾道の詩情あふれる景観の中で綴られたこの作品は、まるで何かの奇跡のようにキラキラと輝いている。ファンの方々には申し訳ないが、私には『時をかける少女』も『さびしんぼう』も、それなりの作品だとは分かるものの、所詮は『転校生』の余徳に思えてしまう。同じ尾道が舞台なのに。

 『転校生』があまりにも素晴らしかったので、それから大林宣彦監督作品を色々と観てきたが、残念ながら『転校生』ほどに感動した作品は無かった。強いて言えば『廃市』は画面に独特の雰囲気があって、ちょっと惹かれたが、それ以外は例えば公開当時にTV等でうるさいくらい宣伝しまくってた『天国に一番近い島』なんかは「はぁ?」としか思えなかったし、『水の旅人』や『漂流教室』にいたっては駄作にしか思えなかった(ファンの方々、ごめんなさい。個人の感想ですから!)。
 何度も落胆を繰り返し、やがて大林宣彦作品を追いかけるのはやめてしまった。だから近作は一切観ていない。観てもいない作品については何も言えないけど、特に観たいとも思わない。だけど今、改めて観ても『転校生』は全く色褪せていない。素晴らしい作品です。

 今は死せる監督の魂の安かなる事を。
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