最近はほとんどが評論関係の本しか読んでいません。
百田さんの「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」「カエルの楽園」などは読んできましたが、一般の小説はもう何十年も読んでいません。
ましてやミステリーとなると昭和の出来事となってしまいます。
おそらく宮部みゆきさんの「火車」が最後のように思います。
今回百田さん初のミステリーといううたい文句に興味はなく、百田さんの本ということで購入しました。
一日で読めたという声も聞きましたがさすがにそれはなく、約2週間で読了しました。
どうしてもYouTubeを見てしまうので、喫茶店や用事で出かける電車内で読んでいましたが500ページの大作はなかなかの壁がありました。
それが今日の図書室で一気に読み終えることができました。
やはり落ち着いて読むというのは必要だと実感できました。
実に面白い作品でした。設定はいかにも百田さんらしく、マスコミというものの偽善性を取り上げ、どこも評論しにくいだろう作品でしたが、謎解きで言うと最後まで展開の読めない仕上がりになっていました。
いくつもの視点から描かれていて、それが犯人、警察、マスコミと同時並行で描かれ犯人も早々にわかるのですが、結論に関しては最後まで分かりませんでした。
自分的にはハッピーエンドに見えましたが、現実に起きていたら誘拐殺人の身代金ダッシュ失敗の迷宮入り事件ということになったはずです。
続いて高橋洋一先生の「マスコミと官僚の「無知」と「悪意」」を読み始めています。
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