mixiユーザー(id:1454372)

2020年12月09日20:41

447 view

犯罪被害からの回復

この事件は、私のテーマでした。

自分が性犯罪に遭って
今も命はあるものの
その時から、何かが変わりました。

その2年後に起こったこの事件。
犯人に対して
強い感情が沸きました。
怒りか、憎しみか、何かよく分からない
言葉にはできないものです。

そして、犯人が死刑になることが
私の願いであり、テーマでした。

でも、死刑が確定したとき、
全然嬉しく思えませんでした。
虚しさだけが残りました。

あれほど死刑を望んでいたのに。

死刑確定のニュースが出たとき、
旦那さんの再婚のことが書かれてありました。

それを読んだとき、色々考えました。
自分のケースと比較しました。

旦那さんがずっと裁判で戦えたこと、
再婚して幸せになろうとしてること、
これは、被害者が亡くなったからじゃないか、と。

私は、両親のすすめで警察には届けませんでした。
犯人の顔は見ていないし、
いまだに、誰が犯人なのか分かりません。
周りの親しい人以外は、事件のことは知りません。

私も両親も苦しんだけれど
犯人は罰せられることもなく
周りも私たちが苦しんでることも知らず。

私が襲われたときに死んでたと仮定すると
もちろん警察は動いて犯人を捜す。
報道を見て、親しい人じゃなくても
両親に対して、色々気遣いしてくれたかもしれない。
そして、私が死んでしばらくは悲しいだろうけど
時間とともに、幸せになろうって思えたかもしれない。

私が生きてるばっかりに
私も、両親はいまだに苦しんでる。

私、生きてる意味がない、って思いました。

リストカットじゃ足りない、
でも、首を吊る、飛び降りるは怖い。
ヘモグロビンが3.1に低下するくらい
瀉血をしました。

輸血を拒否して
もう死ぬんだって覚悟はしたけれど
結局死にませんでした。

入院して、
色々な出会いがあって
ちゃんと治療を受けて
じりじりとヘモグロビンも上がっていき、
今、生きてます。

今は、生きてて良かったと思います。

死にたいと思うときは
色々理由があると思います。
死ぬという選択が、一番良いような気しかしません。
未来に希望はなく、絶望しかありません。

実際、生きてると、ただただ辛い日々が続きます。

でも、生きてると、希望や未来も見えてきました。

絶対見えるとは言い切れないけど
その可能性は誰にだってあると思います。

可能性が少しでもあるうちは
生きてて欲しいと、
可能性がゼロの人はいないと、
性犯罪被害に遭われた方に言いたいです。

この加害者には、報道されるたびに
神経を逆なでされます。

今回も思ったのは、
自分は人を二人も酷いやり方で殺しておいて
自分はなんとしてでも死にたくないのかって。

みんなではないかもしれないけれど
加害者って、罪を償いたいとか
反省するとかって
ないんじゃないかと思います。

自分のことしか考えられないから
犯罪を犯すことができるんじゃないか、と。
普通の神経持ってたら
人を襲うとか、殺すとか、できないと思うんですよね。
普通じゃないんです。

そんな人が死刑になっても嬉しくないのは
当たり前なのかなと、今は思います。

加害者が八つ裂きの刑になっても、
どんな苦しみを与えられても、
スッキリすることはないでしょう。

犯罪の被害に遭うって、そういうことなんです。

一度傷つけられた心は
元には戻りません。

その傷を背負って、生きていかなければなりません。


人に深く深く傷つけられましたが
人によって、癒されました。
それが、人間なのかなって思います。


何度も自殺未遂して
何度も精神科病院に入院して。
リストカット痕だってたくさんあるけど
今度は私が、
傷ついた誰かに寄り添っていけたらと思って
看護師になって、毎日頑張ってます。


■光市母子殺害、最高裁も再審認めず=死刑囚の特別抗告棄却
(時事通信社 - 12月09日 18:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6336760
29 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年12月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記