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2020年02月27日16:32

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2020都立入試考察

 先週の金曜日に都立入試を終え、中3の受験生やそのご家族は、来週月曜日の発表を前にして、不安と期待が混在している状況かと思います。

 今回の都立入試の問題を見たり、生徒達に感想を聞いたり、またSNSで情報も取りましたが、概況としては、国語は非常に簡単で、数学は例年並み、英語と社会はやや難化、理科についてはかなり難しくなったというところでしょう。

 国語はなぜこんなに簡単になっているのかよく分かりませんが、恐らく平均が70点を軽く超えてくることが予想され、仮にここで失敗する感じだと高校のレベルを問わずかなり厳しいのではないかと思います。

 数学は全くの例年並みで、普通過ぎて拍子抜けしてしまうほど、基本的に模試とか過去問の練習通りくらいはいつも通りに取れる内容です。

 社会、英語はやや難しくなって、理科はかなり難しくなっているので、この国語で上積みされた点数の部分を考えても、この3科で下がる部分の方が大きく、全体として平均点は下がっているものと推測されます。

 難しくなっている3科は、来年度からセンター試験に代わって導入される新テストに、言わば「寄せて来ている」感じで、この傾向は昨年もありましたが、今後もこのような方向性が続くのはほぼ間違いありません。

 新テストは、先送りされた英語のリスニングや記述問題の件ばかりが話題になっていますが、実際には読解力を問われる部分が大きくなっていることが問題で、教科を問わず読む量が増え、問われ方も複雑になっているのです。

 都立入試は、以前から一問一答のような問題形式はなく、それなりに読ませて解かせる問題なのですが、その傾向が強まったのが今回の社会、英語、そして最も顕著だった理科です。

 理科は、本来は時間が足りなくなることはあまりない科目ですが、今回に関してはギリギリまでかかった受験生が大半だったように思われます。

 読解力というのはとても厄介なもので、一問一答のように付け焼刃的な知識では解けず、「良く読む」こと「ちゃんと読むこと」が求められ、今やその癖がない子がかなりいるので、そういう練習も並行してやっていく必要があり、指導が難しくなって来ているのです。

 うちの塾の今年の中3受験生も、それぞれのレベルと志望校に合わせ、皆それなりに仕上げられたつもりではいるのですが、はたして結果やいかに…。

 とは言え、実を言ってしまうと、入試前の状況やその後の自己採点の様子等で、1人以外は必ず合格することは既に確信しています。

 グレーゾーンの1人が運良く合格してくれさえすれば、今年は久しぶりに全勝できるはずです。

 今や神のみぞ知る、来週月曜日の午前中になれば全てが明らかになりますが、全員から吉報が届くように願うしかありません。
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