アンソニー・ホロヴィッツの「Dinner for Eight, Dessert for seven」を読んだ。
これはMoonFlower Murders限定版にのみボーナスとして収録された短編です。(市販のHC,PBには収録されていません)
アラン・コンウエイが書き、スーザンがデスクに入れたままにしていたもので、Waterstones版にのみ提供された未発表短編ということです。
しかし、これが本当に面白いのです。アンソニー・ホロヴィッツ本領発揮の力作です。
ぜひ、これが翻訳されることを願います。無茶苦茶面白いのです。
実在のベストセラー作家ソフィ・ハナとコンウエイがおしゃべりしていて、ソフィの勧めで書いた短編です。ソフィは有名な古典を利用すればいいというのです。
アティカス・プントの事務所を一人の女性が訪ねてきます。
彼女、テルマ・プリンスは彼女の父親が家族で、自宅で会食中に毒殺されたのです。
その犯人を突きとめてほしいという依頼でした。
すぐさまプントはプリンス邸を訪問します。そこにはテルマの同級生だった警官が待っていました。彼は夕食会にも同席していたのです。誰が毒をワイングラスに入れたのか、たった8人の中に犯人がいるはずなのです。
しかし、Moonflower Murdersを読んだ方なら、アンソニーの面白さを堪能できるはずです。
この作品はシエクスピアのハムレットが下敷きになっています。
ここからはハムレットを思い出して、読んでみてください。
余談:ソフィ・ハナ(Sophie Hannah)は実在のベストセラー作家です。MoonFlower Murdersのジャケットに賛辞を書いてます。
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