mixiユーザー(id:14480841)

2020年06月10日20:02

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マイクル・コナリーのFair Warning を読んだ。

マイクル・コナリーのFair Warning を読んだ。
やはり職人技で読ませてきてくれる文章は流石です。
今回はPoet, The Scarecrowに続いてジャーナリストのジャック・マカボイの登場である。
ハリー・ボッシュとは違い、ジャーナリストとして事件を追い、犯人を追い詰めるのだ。

ティナ・ポートレロという45歳の女性が殺されて、自宅に戻ったマカボイはLAPD の二人の刑事が待ち受けているところから始まる。
1年前の金曜日の夜、ミストラルというレストランで出会い、一晩だけの関係だった。
マカボイは名前すら覚えていなかった。彼はアリバイを聞かれ、DNA鑑定の唾液を求められ、上着を脱ぎ、上半身にひっかき傷がないことまでも調べられた。
殺された女性はクリスティーナ・ポートレロで独身だった。
彼が彼女をサイトから調べて、彼と同じ地区に住んでいるので刑事が来たと思った。
しかし彼女は首をへし折られて絞殺されていた。腕力の強い男性に首に腕を巻き付けられて首の骨を折られて死んでいた。
そんな事例が、アトランタ、ダラス、シアトルでも発生していて20代からティナの40歳までの女性だった。彼女たちがバー、レストランで男性と会っていたことも分かった。

彼女たちに共通していたのが、今流行りのGT-23というDNA鑑定を受けていたのだ。
DNAから見知らぬ遠い親戚を発見するというのがブームだったのだ。
しかしそのDNAの鑑定結果から被害者の女性が「セックス依存症」の女性ではないかと、マカボイの同僚女性記者が言い出したのだ。
マカボイはFBIのレイチェルに協力を依頼したが、答えは無理だった。
ジャックは被害者を知っている関係者だから事件にかかわるなと忠告された。
Fair Warning の編集者マイロンからも警察に対抗するなと言われるが、独自に活動を始める。

そしてLAPD 傘下のラボ関係者で、解雇され訴訟を起こしている男性を探し出し、探ることにしたのだ。

そして関係するラボに働く若者ふたりが、これらの女性のDNAの内容が、小さなラボに売られていることに気づいていた。誰が検査結果を売り、誰が購入しているか調べていた。
マカボイが調査していることを、闇サイトを通じて、購入者に通知したのだ。

マカボイは警察関係者と話していて、レイプされた女性が訴えた事件の不可解な話を聞いたのだ。彼女の乳首についた唾液の結果から、ラボの研究者ビル・ロートンが訴えられたが、刑事が自信満々だったにも関わらず、ロ―トンのDNAと不一致だったのだ。
ありえないことが起きていたのだ。そんな情報がディープ・スロートから寄せられた。
誰かが、途中でロートンのDNAをすり替えた可能性が出てきたのだ。
しかも、3人のほかにも、女性の首をへし折り絞殺している事例があった。
ある特定の取引先の小さなラボが女性達のDNAを何度も購入していた。
LAPDの捜査の中にも容疑者がいるかもしれないのだ。
ロートンは、ジャックからの面会依頼に対し、弁護士同伴で現れたのだ。
GT-23, ダーティ4などの言葉を聞くとロートンは表情を変えて、DNAの説明を聞くだけの会見だったと、中止したのだ。これでジャックは確信した。しかし連続殺人犯とは言えなかった。
そこへ情報提供者ディープ・スロートが現れた。
ジャックがハモンド、ボグルという若者二人が秘密をかぎつけていることに気が付き、ラボを訪ねた。しかし既にハモンドが首をへし折られて、自殺を装い殺されていた。
すでにシェリク(モズ)という殺し屋が先回りしていたのだ。
そして同僚のボグルと同じ年の若者が間違えて殺されていた。自殺に見せかけ、駐車場から飛びおりたとみられたが、首が折れるはずはなかったのだ。

ジャックは闇のサイトを通じ、「危険が迫っている。至急連絡を」とボグルにメールした。
連続殺人の犯人シュレクは、DNAの情報、セックス依存症の女性のリストを手に入れていたのだ。
ここから、ジャック記者と元FBI レイチェルの二人がシェリクに挑むのだ。
彼は何者なのか、その展開はスピーディで面白いです。意外な展開は、流石です。
ぜひ、お読みください。

余談:「Fair Warning (編集者Mylon Levin)」というニュースサイトは実在します。
20年以上前にマイロンが創設。しかも、その重役の中にはマイクル・コナリーの名前もあります。なんならググってみてください。
マイロンとコナリーとはLAタイムズ時代からの知り合いのようです。



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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年06月11日 09:48
    ありがとうございます! 新刊紹介として使わせていただきます。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年06月13日 11:06
    > mixiユーザー 
    よろしくお願いいたします。

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