上巻「女王の矢」の後、そのままタリアを追いかけるより少し時間を戻りたくなったので何度目かの再読。あの、自分を確固として持っているように見えたアルベリッヒが、この時は苦悩して揺れている。芯は決して曲げないのだが、どうやって今の自分と整合性を持
何度目かの再読をしたと書いていたのが4年前だ。読書メーターはそういうことがすぐわかるのが良いな。何が起こるか分かっているのにやっぱりドキドキしながら読めた。このシリーズは東京創元社からも出ているけど、あそこから出ているものより中央公論新社か
記憶力が悪いので増えるばかりの登場人物に、この人誰だっけ?と思うことが度々。登場人物紹介ページを見ても出てない人も多いし。それでもこの雰囲気は好き。静かな緊張感に満ちている。幸せな人は誰もいない小説だと思うが、続きが待ち遠しい。
ユーモラスな書き方ではあるが、当時の庶民というか庶民以下の暮らしを道真が知る箇所は胸に迫るものがある。何も知らないし知ろうとしない貴族たちより、権力闘争に敗れた道真は誠実だったはず。その彼が、いかに自分が無知だったか太宰府で初めて本当のこと
ぎっしりと情報が詰まった素晴らしい本。なのに流し読みしかできなかった。図書館本で次の人が待ってるから長く借りれないので。ほとぼりが冷めたころまた借りてじっくり読むぞ。え〜知らなかった!と思ったのは、恐竜全盛期の前に世界で繁栄していたのはワニ
何故か読んでなかった朽木さん、初読みです。登場する子供も大人もごく自然な感じだ。特に兄と弟の行動が、あるある過ぎて!私は日本の歴史では鎌倉と室町は好きじゃない。だけど鎌倉に住んでいる人や訪れる人たちにとっては、その時から続いている時間の中に
ドラマは見損なってしまったが、何やら面白いらしいなと読んでみた。どなたかが言われていた通り、富豪刑事の時代小説版。同じく現実離れしているけど、時代物の方が逆にリアルに感じられ不思議な気がした。大金持ちの子供で甘やかされたあげくどうしようもな
最近この作者の花屋さんの話を読んで面白かったのでこれを読んだ。デビュー作でこれとは驚いた。最初からブレずにこういう主人公を書いていたのか!花屋は日本の日常が舞台なのだが、こういうファンタジーの方が主人公を際立たせることが出来る。私はこっちの
「菌は語る」を読んで、たぶんこっちの方がより私好みだろうと思い読んだ。ものすごく面白かった。著者がどういう人なのかはもう分っていたので、そこは驚かず応援したい気持ちが高まった。以前、ウナギを探してまるで探検のように世界を旅する本を読んだが、
「平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて天職を知る~ 」続きが出たのでそれを読む前に再読。初読の時よりゆっくり読んだので、色々考えた。このお姫様は30過ぎまでずっと家の中で守られて暮らしていたんだなあ。入内が壊れてからは人の訪れも少なくて、ひっそり
2019年8月の読書メーター読んだ本の数:20冊読んだページ数:5458ページナイス数:416ナイスhttps://bookmeter.com/users/2134/summary/monthly■さよならの儀式どういうものかも知らず借りた。既出でSFっぽいものをまとめて一冊になっていた。私はSFは好きだ