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日記一覧

再読。割と最近澤田瞳子「月ぞ流るる」を読んだのだが、こちらの瑠璃姫に当たる人物が主役級で出ていた。が、男性だったんだよね。こっちでは女性。結局ほんとに生まれたのか?男の子だったのか女の子だったのか誰かの記録に残っていないのかなあ。ものすごく

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再読。やや無理やり感のあるミステリ部分は知ってて読んでもやっぱり作りごとに感じる。題名になってる白の祝宴の描写を読みながら想像してみる。ものすごく贅沢な景色だ。その時しか着ない白い生地はただ白いだけじゃない。織や縫い取りにそれぞれ工夫がされ

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久しぶりに再読。最近たくさん紫式部の話を読んでいるが、この本やっぱり面白いわ。でも無理にミステリにしなくても良かったのにな〜という感想は再読でも同じだった。鮎川哲也賞だから、ミステリにする必要があったという事かな。「かかやく日の宮」は読みた

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特別にすごい事件が起こるわけではなく。でも住人にとっては何だかんだ色々あり。お勝さんは自分のところに飲み込んだり、誰かに伝えたりといつもながら調整役をやっている。お琴のことをずっと抱えてきたおひわさんは哀しいね。もしそのまま離れなかったとし

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夫婦共にこの時代としては変人。という事は良い組み合わせなのか?蝉丸様はただの僧ではないとは思ったが、言葉遣いはひょっとして作者の間違いかもと疑った時もあった。ごめんなさい、仕込みでした。私が好きなところは「正義」とか「正しい対処」など振りか

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前作では何森、もういい加減にそっとして置いたら?と思ってなんだか辛かった。今回は定年が迫っているからか、ややソフトな追及という気がする。私はこっちの方が好みだ。荒井みゆきといいコンビになったがここで終わり。何森という規格外刑事と組んだことで

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都会でしか暮らせない女と、森でしか暮らせない男。結婚して子供をもうけたことは間違いだった。どちらも一度は相手に合わせた生活をしたが、破綻した。その後の二人の行動は更に間違いだったと思う。父親と娘が森でうまく暮らしているのだから、母親が娘と会

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アンソロジー。いくつかは読んだことがあった。怪異譚でもたいして怖くないものも多かったが、一番ぞっとしたのは既読だった宮部さんの「蜆塚」。どれか一つ選ぶとしたら三好昌子さんの「韓藍の庭」かな。https://honto.jp/netstore/pd-book_30068015.html?pa

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最近読み過ぎじゃないかと思うくらいこの手の本を読んでいる。大河ドラマの力はすごい!奥山景布子さんが面白く読めるように工夫してくれているので楽しく読めた。オーソドックスな解釈でまとめてあり、え〜?とか知らなかったなあ、とかは無かったけど今まで

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本「鬼の橋 」 伊藤 遊
2024年04月02日14:29

再読。随分前に読んだはずなのにすっかりストーリーを忘れていた。児童書だけど随分深い。他の鬼の物語では人間のために結局犠牲になってしまう存在として描かれることが多いように思う。ここに出てくる非天丸もそういうラストを予感させるがいい意味で裏切ら

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2024年3月 読書記録
2024年04月01日16:41

平安ものの間に茅田さんで頭をほぐしてる3月でした。2024年3月の読書メーター読んだ本の数:22冊読んだページ数:5994ページナイス数:249ナイスhttps://bookmeter.com/users/2134/summary/monthly/2024/3■紫式部の一人娘 (文芸社文庫 あ 8-3)読んだことがな

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大河ドラマはあまりに飛躍した創作に付き合いきれなくなってしまいもう見てない。だけどあれのおかげであの時代の小説が今までにないくらいたくさん出版されているのは嬉しい。私は秋山香乃さんは初読み。素晴らしく美しい表紙にうっとり。彰子様側、定子様側

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途中までは何森に好感を持っていた。でも終わりの方になり、なぜ何森はそこまで追求するのか、そのまま闇に葬ってはいけないのかだんだんわからなくなってしまった。桐子にしてもそうだ。もういいじゃない・・・・。https://books.rakuten.co.jp/rb/16403859/

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菅原道真は今では学問の神様として信仰されている。でも最初は不遇な亡くなり方で怨霊になって大変恐れられていたんだよね。怨霊から神様へ。何があって、誰が活躍して・・・、そんなことが語られた本書。賀茂光栄はいつも手柄を弟子に譲っているので後の世で

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前の巻で一区切りついたので今後どういう展開になるのかなと思っていた。初めての方たちが登場。荇子への周りからの見方が変化してきてる。戸惑いもあるが今後は受け止めてうまくやっていくしかなさそうだ。九条女御と二宮、三宮の事件は読みごたえがあ

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超有名な晴明ではなく、ちょっと外して賀茂光栄(みつよし)というのが良い。といっても私はよく知らない人だけど。友達・藤原為頼、この人は紫式部の親戚だよね。この為頼がものすごく良い人で登場人物の中で一番好き。小狐は可愛いだけでなくなかなか出来る

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背景が神代の昔からの因縁で壮大すぎるよ。その割に軽くて・・・。タケルが可愛いので、読んで損したということは無かったが。https://books.rakuten.co.jp/rb/15872213/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_117_0_10001512

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私は小説「檸檬」が気になりながら読めなかった。ある時とうとう読んだが、なぜこの話がそんなに有名なのか理解できないままだった。今回のように小説でちらっと出てくることは多いなあ。星読みの部分もさらっと流し読み。ややこしすぎるんだもの。でもお仕事

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いつの世も犯罪者家族は苦労するのだな。いつも一歩下がって目立たぬよう振る舞い、それでもいろいろ理不尽な目に合うのを我慢している小紅。兄の保昌は実直にあまり報われぬ仕事に励む。周りのものからはあることない事勝手に噂され、でも生きていくためには

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再読。ドラマを見たので登場人物がその映像で浮かんできた。コロナ禍の頃のことを思い出し、何か障害がある人達は本当に大変だっただろうと思った。初読の時私は聴者の祖母の行動をどう考えたらいいのか分からなかったが改めて考えた。親が手話だけに固執する

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最近何冊もこの手の本を読んでいる。きっちり歴史を踏まえて描こうとしている姿勢はなかなか良いと思った。が、そのせいで説明的な部分がとても多くなってしまっているのは残念。それと展開が理屈に走っている気もする。もっと自然な感じが欲しいな。https://

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読んだことがない作家さんでしかも表紙が魅力的でないので買うかどうか迷った。言葉遣いに癖があり馴染むのに時間がかかったが、文庫で分厚くて読みでがあるのでそのうち慣れた。私は紫式部の娘・賢子のことは、親の七光りから苦労して脱し本人そのものを認め

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2024年2月 読書記録
2024年03月01日14:47

2024年2月の読書メーター読んだ本の数:20冊読んだページ数:5344ページナイス数:283ナイス里中満智子さんの本を読めてとても良かった。テレビでお見受けするのと同じ感じを受け素敵な方だなあと思った。https://bookmeter.com/users/2134/summary/monthly/2

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気楽に読める可愛いお話!あとがきで歴史の知識必要なし、平安時代成分多め、鎌倉成分、室町成分、入っている、とあって読み終わってすごく納得した。ご落胤ともののけ、なんだか謎の和尚様、稚児仲間、今回は顔見世というところかな。面白かったので是非シリ

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ベテランの方ばかりで安心して読める。どれも素敵な話。宮部みゆきさんが好きなので一番は宮部さんと言いたいところだが。今回は篠綾子さんの「名水と葛」が一番気に入った。https://honto.jp/netstore/pd-book_32704103.html?partnerid=02vc01

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私は里中満智子さんのデビューをリアルタイムで知っている。当時若くして漫画家デビューする人がいきなり増えた感じだった。その後仕事に忙殺され、この方たちに社会経験を積む時間はあるのだろうか?なんてお節介な心配をしたが、めちゃくちゃ忙しいのにすご

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前作は設定や進行にやや違和感があった。重いのに軽いという感じ?今回は連作短編の形をとっていて、最後に回収もあり話と重さが合っている。楽しんで読んだ。https://honto.jp/netstore/pd-book_32942559.html?partnerid=02vc01

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シリーズ物のスピンオフと知らずに借りてきた。本編を読んでいないのであすみには何の思い入れもない。なんか好きになれない女性だ。というか、ここに出てきた登場人物で好感が持てた人がいない。辛うじて、ケンちゃんの両親はまともな人らしいと思えたくらい

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この手の本を最近読み過ぎて、知らなかったなあ!という事が無かったのは残念。紫式部と道長と源氏物語をいい具合に混ぜて語っているので分かりやすい。宇治十帖を書くあたりはだいぶ著者の想像が入っている感じ。でもそういう事なら本編とのテイストの違いも

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ほしおさんらしさが全開!シーンとした世界感。平仮名で「うつくしい」と書きたい文章が続く。生きにくさをごまかしながら生きている主人公が、「とりあえず、生きている」から「死にたいわけじゃない、私は生きたい」ことが分かるまでの物語。素敵でしたよ。

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