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2022年07月01日14:52

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2022年6月 読書記録

2022年6月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:7013ページ
ナイス数:360ナイス

https://bookmeter.com/users/2134/summary/monthly/2022/6
■花咲小路三丁目のナイト
夜だけ営業してるから「喫茶ナイト」って納得しちゃうけど、実は騎士のことだった。さらに今では喫茶というより売りはレンタルビデオとレンタルレコード。レンタルだけではなく売買も。素晴らしい作品はデジタル化されても、そうでないものにもマニアはいる。商売は成り立つのね。へ〜っ!悩める青年望ちゃんがナイトの仁太叔父さんのところに転がりこんで立ち直る話。なんだかんだで、「喫茶ナイト」の将来だけでなく「和食処あかさか」の将来のことまで仁太叔父さんは仕切る。
読了日:06月01日 著者:小路 幸也
https://bookmeter.com/books/11238241

■花咲小路三丁目北角のすばるちゃん
亡くなったお父さんの魂が愛車シトロエンに宿ってる。そこを家にして暮らしているすばるちゃん。キャンピングカーであちこち放浪してる人のことはテレビなんかで見たことはある。そのたびに住所はどうしてるんだろう?住所が無ければ車も免許も持てないのに、って思ってた。でもこれなら大丈夫だ。車が置いてある土地は自分のものなんだから。姿は無いけれどちゃんとコミュニケーションが取れるので、すばるちゃんはお父さんの中で暮らしてるようなものね。商店街でのあれやこれやで淡々と話が進んでたけど、最後はドラマチックだった。
読了日:06月01日 著者:小路 幸也
https://bookmeter.com/books/13078178

■花咲小路一丁目の髪結いの亭主
今回は超常現象は無いのに、セイさんが絡んでめちゃくちゃすごすぎる展開になった。全体の話は古き良き理髪店「バーバーひしおか」が舞台なので現実の話がほんわかと。ほんわかだけど、バーバーひしおかの髪結いの亭主は名家の出身で、仕事をしてないみたいなのに実はすごい能力の持ち主だった。ふらふら世界を放浪しているみたいな息子桔平にもそれは受け継がれていて。なんかファンタジーだったな。
読了日:06月01日 著者:小路 幸也
https://bookmeter.com/books/14830237

■ホテル・ピーベリー
ピーベリーはコーヒー豆の種類だと主人公が理解したので、一応調べたら違ってた。どの種類でもある程度の割合でできちゃう形のことだった。その形だけ選別するので貴重、だから高い。初めて知った。ピーベリーの意味が分かるとホテルの名前としてなんだか深い。ミステリだけどわりとよくあるトリックなので意外性は無かった。どの登場人物もそれほど好きになれなかったが、寂しさが伝わってきた。読み終わって、彼らはこれからどうするんだろう、どうなるんだろう、といろいろ考えてしまった。
読了日:06月02日 著者:近藤 史恵
https://bookmeter.com/books/4336514

■マイルズの旅路 (創元SF文庫)
シリーズの中でこれだけ未読だった。「完結」というので勿体ないと思ってとって置いたらそれっきり積んじゃってた。でも読みだしたらたちまち引き込まれて一気読み。この惑星は大昔に日本の末裔が入ったらしく、日本的な名称がちらほらしていて嬉しい。作者の遊びかな。不本意な仕事なんだよなって感じだったのに、陰謀に巻き込まれた後のマイルズはすごく大変な目に合うのに楽しそう。子供への配慮がとても良い。それでなんで完結?って思ったら、ラストでああそういう事なんだ〜。自由に(かなり不自由ではあったが)行動できる最後だったのね。
読了日:06月04日 著者:ロイス・マクマスター・ビジョルド
https://bookmeter.com/books/11465397

■小暮写眞館(上) (講談社文庫)
読了日:06月09日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/7375562

■小暮写眞館(下) (講談社文庫)
上・下巻まとめて。過去に単行本や文庫で読んでいる。久しぶりの再読。主人公一家の出来事はきちんと覚えていたが、複数の心霊写真事件については読んでいくうちに「そういえばこういう話だったなあ」と思いだしていく読書だった。そうなんだよね、写真のあれこれは物語の背景。背景が長すぎる。子供だった花菱英一が高校生になり柿本順子と出会ったことがきっかけで、英一、順子が影響しあって一家が癒され再生することに絞って書いて欲しかった。第四話「鉄路の春」はすごく良かった。感動した。
読了日:06月09日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/7375561

■地に埋もれて
奇麗な表紙と題名に惹かれて借りてきた。シリーズだったとは知らなかったわ。ボヤ〜っとしたホラー?だから怖くなかった。いつもなら反発を感じてもおかしくなかった主人公なのに、自然な感じで受け入れていた。不思議な体験をして、これからしっかり生きていけそうなラストにほっとして嬉しくなった。
読了日:06月15日 著者:あさの あつこ
https://bookmeter.com/books/562888

■えにし屋春秋
人との縁を繋いだり切ったり、それを商売にしているのが「えにし屋」。そういう商売ってほんとにあったの?ちゃんと成り立つの?など考えるのは野暮っていうもの。そういう商売で、縁のあれこれ、ほっこりしたり悲しかったり、そんな気楽な話かなと思って読んでたら、軽〜く裏切られた。途中かなり重苦しいわ。でもなんだかんだでお初と才蔵は一山超えて、さらに覚悟を決めた。これからも危険があるかもしれない商売だが、大丈夫!
読了日:06月15日 著者:あさのあつこ
https://bookmeter.com/books/16327812

■黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続
文庫が出版されているのを見て再読したくなった。この前読んでから2年半も経ってた。やっぱりずっしりした読みごたえ。甚三郎がこの御殿に誘拐?されなかったらどう云う生涯を送っただろう。家族に迷惑をかけ続け、挙句どこかで殺されていたかもしれない。過酷な経験をしたけど、それでも親兄弟に助けてもらえてまだ良かったのだ。分からないことはたくさん残ったが、それが三島屋の百物語というものなのだろう。
読了日:06月15日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/14749870

■身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! 動物行動学者、モモンガに怒られる
先生シリーズが好きで何冊も読んでる。それをきれいに整理して、主張を交えて分かりやすく説明してくれている感じ。なぜ環境を守らなくてはいけないのか。ボランティア精神だけでは成り立たず、そこに経済的利益が必要なこと。でも精神的利益も必要。経費が掛かることも、めぐりめぐって人に利益をもたらすのだから、その経費はみんなで(税金とかで)負担しよう。など、まったくそうだね!と納得しながら読んだ。新型コロナウイルスのパンデミックのことにも触れ「共存の本質とあり方」は真剣に考えたい。
読了日:06月15日 著者:小林 朋道
https://bookmeter.com/books/19356592

■剣持麗子のワンナイト推理
そうか、個人相手の弁護は苦労する割にあまり儲からず、法人相手の方が儲かるのね。もちろん会社は町の弁護士を相手にはせず、弁護士を何人も抱えている大手に依頼する。棲み分けが出来ているんだ。剣持先生は、ひょんなきっかけで今は両方の仕事をしている。だけど若さに任せて夜に町弁やるなんて、そのうち倒れちゃうよ。本人も自覚はあるようだけど。だからワンナイト推理なんだ。そしてある出会いから雇った人物。助かるなあとか思ってたのに、最後に不穏なことが分かる。これは続きを聞かせてもらわないと落ち着かない。
読了日:06月18日 著者:新川 帆立
https://bookmeter.com/books/19509978

■屋上で縁結び (集英社文庫)
ビルの屋上に神社、結構あるらしい。低層ビルだと外から鳥居が見えることもある。ここには書いてなかったけど、屋上に神社を作るときは、必ず屋上から地上まで神様が通る道筋を作らないといけないとも聞きました。もしかしてこのビルでは参道になってる階段がそうなのかな。日本の神様は土地神様。地面と切り離してはいけないの。苑子の得意なこと。本人はこの就職活動まで無自覚だったみたいだけど、私にはものすごく羨ましい。私は苑子と真逆。本人には当たり前すぎてそれが苦手な人がいるってわからないことがあるんだ。自覚できて良かったね。
読了日:06月19日 著者:岡篠 名桜
https://bookmeter.com/books/11443810

■屋上で縁結び 日曜日のゆうれい (集英社文庫)
苑子が心惹かれる幹人には結婚歴あり、しかも子供もいる。まあそう珍しいことではないけど、死別というのはハードルが高い。そんな時に苑子としては過去のことになってる元カレ知貴が今更ながらよりを戻したがって・・・。でもよりを戻したいほんとの気持ちは「あの頃に帰りたい」だと苑子は分かった。幹人の亡くなった妻の事、同僚の家庭のごたごた、苑子の元カレ、あれやこれやが絡み合って奇麗にほどけていく様子が爽やかだった。
読了日:06月19日 著者:岡篠 名桜
https://bookmeter.com/books/12505768

■屋上で縁結び 縁つむぎ (集英社文庫)
幾つか小さな謎解きをしていく間に、少しずつ苑子と幹人の間が縮まっていくのが心地よい。最大の謎はビルオーナーが仕掛けた謎。サラリーマンだった近野氏がなぜこのビルを買ったのか。そういう事をした近野氏の生涯にしみじみと感じ入った。近野氏の息子さんも、気持ちが救われたのではないかな。そしてめでたくシリーズは完結。
読了日:06月19日 著者:岡篠 名桜
https://bookmeter.com/books/13560146

■【Amazon.co.jp 限定】子宝船 きたきた捕物帖(二)
重苦しい三島屋シリーズと違って軽やかだった記憶がある一巻目。でもこの二巻ではやっぱり結構重いわ。そしてますます北一のことが好きになった。まだまだだなあと自分を律し、でもつい舞い上がりそうなときには亡くなった千吉親分が言ってくれたことを思い出して我慢する。でも親分のことをけなされるとキレそうになるが、よくできたもので周りのだれかが抑えてくれる。今回嬉しかったのはぼんくらシリーズで出てきた子供二人の成長した姿を知ることが出来たこと。おでこさんは立派になっていて、これから北一と時々一緒に仕事をするかもね。
読了日:06月22日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/19692545

■丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。 (角川文庫)
最近就活がうまく行かず、やっと何とかなったら普通じゃない職場(反社ではないけど)という小説をよく読む。これもそう。そういうのがたくさん出ているのか、それとも私が引き寄せられているのか?主人公の澪の性格は私が許容できるギリギリ。相手役の長崎次郎は今までお馴染みのありふれた感じの人。う〜んと思いながら読んでたけど、マメが出てきたあたりから馴染んで、結構面白くなった。じっくり考えるとかなりのホラーなんだが、何故かあまり怖くなかった。シリーズなので続けて読んでみよう。
読了日:06月23日 著者:竹村優希
https://bookmeter.com/books/12301099

■丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。2 (角川文庫)
読了日:06月25日 著者:竹村優希
https://bookmeter.com/books/12792155

■【Amazon.co.jp 限定】子宝船 きたきた捕物帖(二)
読了日:06月25日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/19692545

■ぼんくら
最近きたきたの2巻目を読んだら、おでこちゃんに会いたくて何度目かの再読。きたきた1巻目の後は「さくらほうさら」を読んだんだわ。「ぼんくら」にはもっとおでこや弓之助が出ていると思ってたけど、それはシリーズ通してのことだった。平四郎の人生観が好き。佐吉が気の毒。湊屋には同情できず反感しかない。葵も嫌い。という読後感は変わらなかった。
読了日:06月28日 著者:宮部 みゆき
https://bookmeter.com/books/579943


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