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2020年10月01日14:24

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2020年9月 読書記録

2020年9月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:6489ページ
ナイス数:346ナイス

https://bookmeter.com/users/2134/summary/monthly
■蘭陵王の恋 新・御宿かわせみ
再読。花世の次は千春の番。麻太郎にほのかな恋心を抱いていた千春だが、少し前に麻太郎が血のつながった兄だと知った。その衝撃からはすっかり立ち直ったようだ。もともと奥手で若い男性で近くにいたのが麻太郎と源太郎だけだったし。その千春の前に現れたのが麻太郎の友人清野凛太郎。凛太郎は家柄は良いが家庭内は複雑。だから麻太郎と千春の関係を聞いても全然動じない。頭が良いからか察しが良い。素敵な人が現れて良かったわね。表題作の最後に、るいの視点で思いが綴られる。私はこれで、るいの物語は終わりとしたい。
読了日:09月01日 著者:平岩 弓枝
https://bookmeter.com/books/6155420

■千春の婚礼 新・御宿かわせみ
再読。前作でるいの物語は完成したと感じた。だがせっかくなので千春の結婚式までは読んでおきたいのでもう一冊付き合うことに。しかし、結婚式はあっという間に終わっちゃった。あっさりしすぎだわ。で、なんだかんだと事件の話が…。麻太郎に縁談があったはずがいつの間にかそれはどっか行っちゃって、とんとん拍子に再留学ってどうなの?「新しい旅立ち」を見送るるいの側には麻生宗太郎。続きは出版されているけれど、「長い物語はこれで終わった」と私は勝手に終わりにする。
読了日:09月02日 著者:平岩 弓枝
https://bookmeter.com/books/8992770

■あしたの華姫
読了日:09月03日 著者:畠中 恵
https://bookmeter.com/books/15507806

■流転の貴妃 或いは塞外の女王 (集英社オレンジ文庫)
政治的な理由で辺境の有力者のもとに嫁がされる高貴な女性。だがその途中で敵対勢力に奪われて、という話は山ほどある王道の設定。その王道の話を面白く語るには力量がいる。私はこの作者さん初読みなんだけど、うまいわ!感心した。主人公に魅力がある。「置かれた場所で生きていく」でもひっそりとじゃなくたくましく。周りを見て生き方を合わせる柔軟な姿勢、自分の得意不得意なことの見極めをして、譲れない点は守り切るのは素晴らしい。万里の長城が実際に役立っていたころの話。そういえば金印は日本でも貰った王様がいたわね。
読了日:09月04日 著者:喜咲 冬子
https://bookmeter.com/books/15015572

■鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
何度目かの再読。感想は下巻に。
読了日:09月08日 著者:上橋 菜穂子
https://bookmeter.com/books/8202061

■鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
何度目かの再読。上下まとめて。今年の春ごろ再読したくなったが、コロナ拡大真っ最中に平静な気持ちで読めない気がしてやめた。少し落ち着いたので読んだ。今までよりいっそう病の広がり方に関心を持って読んだ。人々は大国に翻弄され、住むところを移らざるをえなかったり暮らし方を大きく変えたりした。そのため昔多くの死者を出したのち、ひっそりとどこかに潜んだ病のもとが、再び姿を現す。ここに至る偶然の重なりが恐ろしい。この病を兵器として使う者がいた。ホッサルは病を治そうと戦い、ヴァンは病と共に生きる道を選ぶ。
読了日:09月08日 著者:上橋 菜穂子
https://bookmeter.com/books/8202060

■初夏の訪問者 紅雲町珈琲屋こよみ
一緒にいることが出来なかったのだから仕方なかったとはいえ、幼い良一を死なせてしまったことをずっと悔いていた草。それなのに今になって「実は死んでなかったんだよ、僕は良一なんだ」と言ってきた男性。亡くなった姿を見せてもらうどころか葬儀にも参加できなかった。でもお墓はあるはず。これは詐欺?何を狙われているの?と思いながら、一縷の可能性に揺れるのは無理もない。いつもやりきれない気持ちになるシリーズだが、今回はすごく嫌なことになるのではないかと心配だった。だが、なんだろうこの後味。(コメントに続く)
読了日:09月10日 著者:吉永 南央
https://bookmeter.com/books/16210813

■猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)
高貴な人が何かの事情で庶民の中で生活せざるを得なくなり、そこでいろいろな体験をして成長するという話の変形だ。侍なのに猫の姿になってしまいお屋敷にいられないから、長屋暮らしをするというのはかなり斬新。長屋の人々は、人間に化ける?修行中の猫なんだという理屈をあっさり受け入れてくれる。宗太郎は身分ある武士の若様なので庶民の暮らし方を知らない。それを猫なんだからいろいろなことを知らなくても仕方がないと、暮らし方指南をしてくれる親切な長屋の人たち。宗太郎が真面目に善行を積もうとして世間を知っていくのがなかなか良い!
読了日:09月11日 著者:かたやま 和華
https://bookmeter.com/books/8310052

■凶暴老人: 認知科学が解明する「老い」の正体 (小学館新書)
これは本題ではなく副題のことを書いたのだろうなと思って読み始めた。確かにそうだけど「解明」まではまだ行ってないです。なんとなくの報道ではなく、データで読み解こうとしている。科学とはこうでなければ。「同じことをしていても同じようにやっているわけではない」と言われると、本当にそうだ!と腑に落ちる。若者がほとんど使ってない脳をフル稼働させている老人。いっぱいいっぱいで頑張ってるんだわ。脳を鍛えるには脳トレより有酸素運動にも納得。ただ途中から論旨がグタグタに。かもしれません、気がします、では科学的ではない。
読了日:09月13日 著者:川合 伸幸
https://bookmeter.com/books/13129662

■青影神話 (TEENS’ ENTERTAINMENT)
図書館の棚で見かけ、素敵な表紙だったので借りてきた。現代日本で北欧神話は現実離れしているけどするする読め、読んでいる間は楽しめた。これがどこかの新人賞での受賞作品だったら「すごいわこの人!これからが楽しみ」と思うところだ。でも名木田さんは大ベテラン。いろいろ不満だ。特にまとめの「終雪」と「MITEKIのノート」は要らない。ノートはあの形ではなく、誰が語っているか最後にならないとわからないような内容もぼかしたモノローグで数ページずつ本編の区切りごとに挟むと良いと思う。あれでは単なる内容の復習に過ぎない。
読了日:09月14日 著者:名木田 恵子
https://bookmeter.com/books/13194275

■最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮 (角川文庫)
幽霊を出すことにこだわりすぎると不自然になるので、今回はこれで良かったかな?地下アイドルの定義というか意味を説明してもらって、分かりやすかった。今までよく分かってなかったんだもの。グループを作っていてもそれぞれのこれからへの考え方は違う。変化が起きてバラバラになるのは仕方ないことだ。レイナのお母さんの生き方には同感できなかった。どちらかというと祖母の方に同感。ラストに向かっていろいろとうまく行きすぎる気はしたが、気持ちよく読み終われたので良しとしよう。シリーズが終わりに近づいている気がする。
読了日:09月16日 著者:椹野 道流
https://bookmeter.com/books/16227617

■化け猫、まかり通る 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)
順調に二作目へ。トーンダウンすることなく面白い!「それがしは武士である」と頑なに思っていないと、ともすると今の猫暮らしに馴染んでしまっている宗太郎。子猫を保護して田楽と名付け子育てにまで目覚めてしまった。家族とは、子供の幸せとは、など結構深く考えるようになった宗太郎だ。
読了日:09月18日 著者:かたやま 和華
https://bookmeter.com/books/9807559

■ご存じ、白猫ざむらい 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)
シリーズ1・2を読んだがその後の3冊が入ってない。仕方ないので6に飛んじゃった。残念ながら読めてない巻には許婚のお琴さんが登場したとのことだ。でもシリーズの中でこれを読まなかったらすごく損するところだったので図書館にあって良かった。最初から近山という苗字は仮初め。本当の家名は有名すぎるのでとあったが、今回宗太郎の父親が登場。父親の名乗りも仮初めで近山銀四郎!背中には桜吹雪って、〇山の金さんってこと?そりゃお江戸の超有名人。宗太郎は身元を隠さざるを得ませんね。これからもお父上には時々出てきて欲しいです。
読了日:09月19日 著者:かたやま 和華
https://bookmeter.com/books/13887005

■モーニング Mourning (実業之日本社文庫)
多分人気作品の一番は東京バンドワゴンシリーズだろう小路幸也さんだが、私の好みは「HEARTBEAT」や「僕は長い昼と長い夜を過ごす」系の作品。この本はまさにそれ。舞台はほぼ車の中。中年の男性4人の会話と回想で話が進む。なんでこの旅をすることになったかは最初に出てくる。過去に何があったかが少しずつ分かってくるので、先へ先へと気持ちが引っ張られる。回想の部分では脳内で映像が繰り広げられ、ドラマか映画を見ているみたいだった。読後感も良かった。シリーズになってるので他のも読もう。
読了日:09月21日 著者:小路 幸也
https://bookmeter.com/books/1247968

■コーヒーブルース Coffee blues (実業之日本社文庫)
前作より東京バンドワゴン寄りの印象。サチさんが生きてた戦後すぐの話を思い出した。この時がモーニングでちょっと出てた骨を折った時のことか、大変だったわね。ダイの気持ちはともかくとして、吉村氏の考え方や行動には反発しか覚えない。娘さんを亡くしたのは確かに気の毒。でも一時はダイのせいだったと疑われても後には関係がなかったことが分かったわけで。どっちかというとダイは被害者。娘のためにダイに迷惑をかけたと謝ってもいい状況なのに、ダイに怒りをぶつけるとは。私がダイの親だったら吉村氏のところに怒鳴り込む。
読了日:09月22日 著者:小路 幸也
https://bookmeter.com/books/9260276

■薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)
この文庫を読むのはたぶん初めてだし実はそういう文庫があることも知らなかった。主婦の友社がヒーロー文庫!へ〜?だった。この作品が面白いらしいと情報があったので図書館で予約して借りたのだが、ほんとだ面白い。なんとなく中華風のとある大国の後宮が舞台。毒物・薬オタクの少女とやたら美しくひねくれてる宦官が主人公。いろいろ過去がありそうなのに、それほど雰囲気が暗くないので気楽に読める。ミステリというほどではないが、少しだけ謎解きもあるしこれから分かってくる部分もありそうで後を引く。ぼつぼつとシリーズを追いかけよう。
読了日:09月23日 著者:日向 夏
https://bookmeter.com/books/8242918

■片想い (文春文庫)
すごく昔に確かに読んだはず。感動したはず。なのにどういう話だったか思い出せないまま読み始め・・・。あ、この人こういう人だったよね、この後こんな展開のはず、など所々で思い出すもほぼ初読のようだった。初出は1999年から2000年にかけて雑誌に連載したもの。あの頃から20年たってこういう人たちは暮らしやすくなっただろうか。確かに存在は昔よりは知られるようになった。だがある国会議員の「生産性が低い」発言や、それに賛同する人たちも多かったのは最近のことだ。「性の違いはグラデーション」が一般認識になるのはまだ遠い。
読了日:09月28日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/581065

■桜小町 宮中の花 (集英社文庫)
なんちゃって平安ものかと思ったが、読み始めてすぐしっかり歴史ものだと分かり「歴代天皇総覧」でこの時代のことを復習。そもそも承和の変ってなんでこうなったのかよく分からないなあ「変」になる前になんとかできたはずなのに、と不思議だった。そこに至る仁明天皇の苦悩に踏み込んで一応の回答が描かれていた。皆が苦しみながら結局そうなってしまった。小野小町、仁明天皇、宗貞に比べ、かの有名な業平の描き方が中途半端。内面を明かすような雰囲気があるのに、逸らされた感じでもったいない。
読了日:09月29日 著者:篠 綾子
https://bookmeter.com/books/16355381

■僕の母がルーズソックスを
反発を感じながらも読むのをやめることが出来ず一気読み。確かに芽衣子の17歳以降の記憶が無くなってしまったきっかけは、潤平が起こした事件だろう。芽衣子は結婚し潤平を産み育てていた間、ずっとあの頃の自分と違う自分を演じ続けていた。17歳のころあんなに反発した母親と同じようなことを潤平に対してしてきた。意志の力で記憶を無くしたわけではないだろう。無理が積もって無かったことにしたかった?やり直したかった?この過酷な体験を前向きにとらえることができるまでに成長した潤平はまだ高校生。やり直さない人生を送れますように。
読了日:09月30日 著者:朝倉 宏景
https://bookmeter.com/books/13522846


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