続けて再再読。
「くりから御殿」を以前読んだ時、起こった出来事は違うけど東日本大震災を連想した。
今回読んだ時偶然だったのに、この章を読んだのが3月11日だった。
災害で生き残った人。運良くとか良かったねなど周りから言われても、長次郎(長坊)のような思いを抱えて一生を生きていく人は多いだろう。
起こった出来事は語ってきても、思いの底の底をずっと封印してきた長次郎。
人生の終わり近くなって三島屋で語ることができ、心が救われたと思う。
支えてきたおかみさんと一緒に、静かな余生がおくれると良いな。
以前再読したときのレビュー
ふと再読したくなった。前にも読みながら泣いてしまった「くりから御殿」。覚悟して読んだのにやっぱりぼろぼろと涙が・・・。
「まぐる笛」は、その後の「荒神」に繋がって行った作品のように感じた。
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