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2020年01月16日15:29

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本「黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続」 宮部 みゆき

聞き手がおちかから富次郎に変わった。
三島屋の奉公人から蝦蟇仙人と言われている灯庵さんは、なんだかんだ言っても富次郎への心配りをしてくれているんじゃないかな。第一話の相手でそう思った。
そして読者のためには最初の3話は表題作への前振りだわ。
怖くてでもしみじみした読後感で、聞き手富次郎になじんだところで、ドカーン!何なのこの不条理は。
彼らの受けた災難は、断じて納得できるものではない。
でもそういうことが起きる物語なんだ。
これは富次郎の聞捨ての覚悟が固まった話だった。
おちかが昔かかわった屋敷のことを思い出した。


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