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2019年11月14日17:10

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映画「狂気の桜」既成右翼でも、街宣右翼でも、新右翼でもない、ネオ・ライト構想。

オーダーメイドした真っ白な特攻服を身にまとった三人組。山口、小菅、市川らはネオ・トージョーを名乗る右翼活動家だ。といっても、街中では半グレ程度にしか認識されていない。三人は渋谷の街を自警団のように毎日パトロールしていた。そして喧嘩に明け暮れる。

筆者も以前一水会の当時書記長だった横山氏、野村秋介の秘書だった古澤氏と三人で、たまたま三人がショートホープを吸っていた因縁でホープの会と謳い勉強会や右翼イベントをしていた。それゆえにこの「狂気の桜」が自分たちの発展した姿のようにも感じる。大親分に八千矛社の犬塚哲爾氏と一水会顧問の鈴木邦夫氏がいて、若頭に木村三浩がバックにいた。

物語は喧嘩を生業にした青春アウトロー的なシーンの連発。ある日ネオ・トージョーのリーダー格・山口が街にはドラッグは必要ないというスローガンで仲間を引き寄せる。やがて大東亜青修連盟のもとに呼び出される三人。その意図はこの若い青年らを器用に使っていこう大人の計算のみであった。

大東亜青修連盟の会長にして在日朝鮮人の青井は三人に車をプレゼントする。もちろん恩義を売るためだ。三人は山口を筆頭に今日も喧嘩三昧。そんなある日渋谷で不良グループに追いかけられていたところで景子に出会う。というより彼女の所属してい高校のたラクロス競技の棒が喧嘩の役に立った。クロスを持って帰ろうとした山口を追い黒くを返してほしいといった圭子はお礼として車で家まで送ってもらう。

やがて三人の間に亀裂が走った。小菅は大東亜青修連盟の若頭・兵頭のもとに草鞋を脱ぐ。組織の人間として五年後には一花咲かせようとしていた。小菅は山口に対し劣等感があり、彼とのタイマンでも負けてしまった。そして小菅はネオ・トージョーを去り大東亜青修連盟の一員として白い特攻服を脱いだ。

山口は麻薬の燻煙する渋谷を嫌った。特に外国人の仕切るクラブ・グリンゴを目の敵として襲撃をかけた。日本人がよそ者によって疲弊していく様を見ていられなかったのだ。しかしこの一件が後に大きな波紋を呼ぶ。グリンコは大東亜青修連盟の敵・小西組の息がかかった店だったのだ。このあたりで結局は他のやくざ映画としての縄張りと薬の模様が浮き彫りになってしまい、映画のパターナリズムに持っていかれてしまっている。

市川は消し屋といわれる殺し屋のもとでつかいっぱをしていた。三郎のホテルで暮らし、常に三郎から監視されていた。三人はすでにバラバラになり、山口も大東亜青修連盟会長の青井の付け人となる。

市川はドラック漬けとなり手形や指紋を三郎から採取され、その市川の指紋のついたゴム手袋を嵌めて敵対組織を銃でハチの巣にする。ケツを拭くのは市川だった。そして市川は逮捕され、渋谷の街中で署に連行される。その姿を見た山口は「そいつはやってねーっ」と大声で騒ぐが聞き入れられない。愛憎と友情が入り混じった世界でシノギをするのは彼らには向いてなかったのかもしれない。ただの不良グループにイデオロギーが注入された昔の安藤組の黎明期を思わせるようなフィルムになっている。

鬱を患った大東亜青修連盟会長の青井は、息子のように慕っていた山口にさか暇を告げられる。そして縁のあった証拠に日本刀・長曾祢虎徹の贋作を手渡す。

若頭の兵頭は腹黒かった。三郎に頼んで青井は切腹の体をなし自殺を模倣しながら殺された。山口は敵打ちに行き。兵頭のピストルを握りしめた手首を斬った。するとその兵頭の背後からブスリと長脇差が貫かれた。三郎だった。かれは青井から兵頭を殺せと依頼され、本物の長曾祢虎徹を譲り受けていたのだった。畳の上に転がった兵頭の手首が生々しい。ラスト、山口がうぉぉぉぉと叫んでパーンされるシーンは「ドラゴン怒りの鉄拳」のラストシーンのようだった。

筆者も以前新右翼活動をしていた折、前出の犬塚氏から空港で紙袋を手渡され、それを八丈島の八丈神社まで運んだことがある。神社について中を開けたら、小指の第一関節と第二関節の二体入ったホルマリン漬けが収められていた、なんてこともあった。誰の小指かはとりあえず伏せておく。
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